見出し画像

【読書記録】2024年3月に読んだ本

2024年3月に読んだ本

2024年2月に読んだ本は13冊でした。
4月から人事異動が決まり、これまでとは全く異なる業務を担当することになりました。おかげで、3月後半は引き継ぎやなんやらでわちゃわちゃして本を読む余裕があまりありませんでした…。4月はどうなることやら、です。

読んだ本リスト

『椿ノ恋文』『放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件』『ラウリ・クースクを探して★』『リラの花咲くけものみち★』『八月の御所グラウンド』『アイスネルワイゼン(文學界10月号)』『ともぐい』『猿の戴冠式(群像12月号)』『+1cm』『Notionライフハック』『ぼくは青くて透明で』『解像度を上げる』『名探偵じゃなくても』
(★がついているものが今月のベスト本)


3月に読んだ本

■ラウリ・クースクを探して

エストニアで生まれ育ったラウリの物語。
時代がコンピュータが一般的ではなかった頃、プログラムに魅せられた少年の姿を描いています。プログラムを通して友人を作り、楽しい学生生活を送る一方で、ソ連の崩壊という時代の流れに巻き込まれ、友情や自らの信念さえも揺らいでいく過程が静かに描かれています。

プログラムを「精霊を呼び出すための呪文」と考える発想には、ガツンときました。大学1年生の頃、初めてプログラムを書き、その結果が黒い画面に自分が書いた通りの白い文字として現れる瞬間に、ワクワクした経験を思い出します。

現在の時代では、ロシアのウクライナ侵攻やマイナンバーの議論などが大きな話題となっていますが、「領土を失っても、国と国民のデータさえあれば、いつでもどこからでも国は再興できる」という言葉には考えさせられるものがありますね。

地面の石ころにも、木々にも精霊はいる。すべてのものに精霊は宿っている。ラウリがプログラムと言う呪文を唱えていたのは、つまりは、精霊を呼び出すためだった。

『ラウリ・クースクを探して』宮内 祐介



■リラの花咲くけものみち

4月から大学生になる新入生におすすめしたい1冊です。
北海道の大学で獣医学を学ぶことになる聡里。入寮日までうつむいていて、同じ部屋の子たちにさえ挨拶できなかった彼女が、卒業時にはこんなにも成長するなんてと、驚かされます。

獣医というお仕事はとても大変な仕事だなぁと感じました。伴侶動物であれ、経済動物であれ、動物たちは人間の言葉を話すことができず、また私たちの言葉を理解することもありません。その上、動物の飼い主や関係者とも向き合い、彼らの状況や考え方を理解する必要がある…と、しっかりした自分がないとブレブレになってしまいそうです。

ちなみに、大学の新入生へのもう1冊のおすすめは、有川浩さんの『キケン』です。こちら小説は工学系大学生の物語。エンタメ全振りで、とにかく楽しい作品です。

誰かの人生と共にある。自分の存在が誰かの暮らしの一部になる。そんな思いを持って働けたら、きっと幸せだろう。

『リラの花咲くけものみち』藤岡 陽子



■Notionライフハック

プライベート用から仕事用まで、いろんな種類のNotionテンプレートが掲載されています。Notion初心者という方も、テンプレートをそのままコピーして使うことができるので安心です。

私は、Notionで何ができるのかを実践形式で学びたいと思い、テンプレートを参考にして自分で1から作り直すことに挑戦しました。時にはうまくいかないこともありましたが、その場合はテンプレートの中身を確認することで、解決することができました。(本文内にも詳しく説明されています)
おかげで「こんな使い方ができるのか!」という新たな機能をたくさん発見することができたのが嬉しかったです。

レシピのテンプレートを再現したもの




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?