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土竜のひとりごと:まとめ記事:カミさんに遺す僕の物語

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これまでに書き溜めたもの、このnoteの「土竜のひとりごと」に書いたものを2000字程度の文章に整理してここに集めてみたいと思います。
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2022年8月の記事一覧

第240話:夏の終わりと始まり:詩

もう十数年前のこと。 夏休みが終わった終業式の日、 彼は学校に来なかった。 途中まで来たが…

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第239話:お金の罠

缶ジュースを自分がいつから飲むようになったのか定かな記憶はない。 日本初の缶ジュースは昭…

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第192話:他人から他者へ

不思議なことに、カミさんは猫の気持ちを代弁する時に、それが人であれば本人と言うべきところ…

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第124話:カミさんの逆襲

これは若い頃の、まったくの愚話である。 文章中に僕がカミさんを虐待しているように思われる…

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第81話:市民劇場

*これは別話の中にそのまま挿入、編集しています。 →よろしければ、同じNOの第81話「話し合…

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第71話:ぬいぐるみ

[子育ての記録と記憶] ■3歳8カ月を迎えている亮太は毎日が楽しくなければ許せないらしく…

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第17話:飾る

トシゴロの娘は自分をきれいに見せたいものらしく、また男の子も自分を格好よく見せたいものらしい。双方の思惑が成功すれば男女の仲というのはうまくいくはずなのだが、そうは問屋がおろさないのがまた世の中というものらしい。 僕の生まれにはそもそも「飾る」という観念が存在しなかった。片田舎の百姓家で育ち、オフクロはたまの外出の折にはそれでも口紅など付け、オバアチャンは白髪を染めていたりするくらいで、身近にいる誰もがほとんど化粧ともファッションとも無縁だった。そんなのと比較しないで!なん