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土竜のひとりごと:まとめ記事:カミさんに遺す僕の物語

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これまでに書き溜めたもの、このnoteの「土竜のひとりごと」に書いたものを2000字程度の文章に整理してここに集めてみたいと思います。
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2021年10月の記事一覧

第207話:セーターの破れが紡ぐ恋

僕は男三人兄弟の中に育ち、高校もほとんど男子高のようなところに通ったので、女性とは無縁に…

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第198話:のんびり進路相談

相談に来たの? 共通テストが志望校のラインに及ばなかった? そうか、頑張ったのに残念だっ…

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第196話:ある日の黒板

12月頃になると授業が問題演習になり、生徒が解答している間は暇なので、黒板にメッセージを書…

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第194話:湯たんぽと猫

ここ数年、寄る年波に、夜はカミさんが湯たんぽを入れてくれるようになり、それに頼って寝てい…

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第153話:助詞と女子に注意

日本語の助詞はたった一字であるのにそれこそ微妙なニュアンスを見事に表すものである。例えば…

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第148話:田舎者

僕は田舎に育ち、全くの田舎者であった。田舎にいるときは自分が田舎者であるという自覚はなか…

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第132話:宝くじ

人間には「意志の力では克服できない」ことがある。 そんなことを言うと、カミさんはすぐに「また何かの言い訳?」と嫌な顔をするわけだが、そんな下劣な勘ぐりに走らずに、崇高で哲学的な思いを持って読み進めていただきたい。 例えばこんな問を発してみたい。 あなたは嘗め始めたアメを最後まで噛まずに嘗め切ることができるか? また、これはどうか。 擦りむいたあとにできたカサブタをいじらすに、自然と治るまでじっと見守っていられるか? 強靱な意志を持つ僕にしてもこれらはどうしてもできないこ

第115話:Missing Piece

古代ギリシャの喜劇作家にアリストファネスという人がいて、彼は、人がなぜ恋をするのかを考え…

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第92話:夜空ノムコウ

愚話でしかない。 この2月、僕は38歳を迎えた。 間もなく40歳に手が届こうとしていると思う…

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第85話:採点

教員になったばかりのころ、テストの採点は先生というものになった証のようにも思え、ちょっと…

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第36話:仁和寺にある法師

徒然草に「仁和寺にある法師」という有名な話があるが、これは石清水八幡宮への参拝を年来の夢…

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