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"主体的に学習に取り組む態度"って、、、

“主体的に学習に取り組む態度”を評価することになるんだけど、それは一体なんなのか。
国立教育政策研究所から示された文章を見ると
①学習を調整しようとする側面
②粘り強い取組を行おうとする側面
をクロスで見て評価していく様子が見える。

①学習を調整しようとする…っていってもなぁ。この“学習を調整する”って言葉はどこからきた言葉なんだろうというのを見ていきたい。

「自己調整学習」は,1990年代からアメリカの教育心理学者,バリー・ジマーマン(Barry Zimmerman)らが中心となって提案している新しい教育心理学の理論体系です。

ということで、ジマーマンが提唱する「自己調整学習」を簡単に、ざっくりいうと、
「自己調整学習」は
「予見」⇨「遂行」⇨「省察」を自ら繰り返し、繰り返し継続して学習を進めることを指す。

「予見」はもっと平易な言い方をすると見通しをもつ、ということ。
「遂行」はやってみるということ。
「省察」は振り返るということ。

つまり、見通しをもって学習を行い、その振り返りによって次なる見通しを持つというサイクルを自ら進める事ができているか、という側面を評価しましょうね、というのが
“主体的に取り組む態度”を評価する上での一側面になる。

じゃあ、②の粘り強い取組を行おうとする側面て…という話になるんだけど、教室でこんな子供の姿を見る事はないだろうか。
「目標」だけ立てて行動が伴わない子。
「活動」はやっているんだけど、振り返りをせず、やっただけで終わってしまう子。
「振り返り」には凄くいいことを書いているんだけど、それが次の行動に繋がらない子。

つまり、自己調整学習の各段階からその次の段階へ進めるには“粘り強さ”が必要になる。その側面をしっかりと評価しなくてはいけない、というふうに理解できる。

結局
「予見」⇨「遂行」⇨「省察」を自ら繰り返し、繰り返し継続して学習を進められているか、を評価するということが“主体的に学習に取り組む態度”の評価になるというふうに理解する事ができる。

じゃあ、そのために授業はどんなふうにすればいいのか、について考えなくてはいけないんだけれども、本当に文部科学省の資料は素晴らしい。それを示唆する授業のあり方の例示をしている。

それについては次回、見ていきたい。

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