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私の中の龍 #8

【新たな龍と出会う】

「熱田さん」へ行くようになったのをきっかけに、他の神社にも行くようになっていた。

師匠からのアドバイスで、そこの神社にいる龍を感じてみるということをしていた。五感だけの世界ではない世界の感覚を磨くために。五感では感じ取れないものに、直感を使って感じ取ってみるという練習をする。サイキックを目指すということではなく、ヘリオセントリック占星術やオラクルカードのリーディングにはもちろん、人の話を聴くカウンセリングやコーチングには五感だけでなく、この直感のような力が必要なのだと私個人としては思っている。


「弧龍」がうちに来てから一年ほどした頃、ちょっと久しぶりに妹と「熱田さん」へ行った。
それでまた、その龍を感じてみる練習をしてみようと思った。


これをするときに、いつもちょっと気になることがある。

それは「弧龍」のこと。私が他の龍に話しかけることに、焼きもちを焼いたりしないだろうかと気になってしまう。自分の飼い犬の前で他の犬を可愛がるようなそんな感じで、ちょっと申し訳ない気持ちになる。
それでその度にいつも、「今からここの龍を呼んでみるけどいい? 」と弧龍に言ってからやってみることにしている。

今回も同じように弧龍に向かって言ってみた。
すると弧龍がやって来て、こう言った。

「お友達を紹介してもいい? 」

えっ、お友達……。と言う間もなく、私が差し出していたその手に黄色っぽい龍が手のひらサイズで乗ってきた。

「どうも~」と私にあいさつをした。なんだか恥ずかしそうに言う感じが、弧龍が来た時と似ていた。龍には、遠慮気味の恥ずかしがり屋が多いのだろうか。


「それで、この子はうちについて来るのかな? 」

と訊いてみたけれど、答えなかった。ただ弧龍と同じように私たちと同じ帰るほうに体を向けていたので、とりあえずついて来るのかなと思った。帰りたくなったら、帰りたい場所へ帰るだろうということにした。

その龍の体は、最初に会った瞬間は黄色に見えた。でもその後ろから指してきた光は金色のような輝きだった。だから、黄龍なのか金龍なのかはっきりしないけれど、とりあえず黄色ということにした。それでまた弧龍のときと同じ理由で、名前を付けることにした。

最初に見たときに「黄色」と思ったから黄色の「黄」に、金色の光が太陽の光のようだったので太陽の「陽」で「黄陽(こうよう)」とした。
念のためネットで検索してみると、「黄陽」は「きよう」と読んで、蓮の花の名前にあった。それだと私の名前の「蓮」と被るからと、「陽」を「楊」に替えて「黄楊(こうよう)」とした。



こうして黄楊をとりあえず迎えて、弧龍と同じように扱うことにした。
しばらくしても帰る様子がないので、このまま弧龍と一緒に仲良くいるのだろうと思った。

その後、黄楊の名前を最初の「黄陽(きよう)」に戻した。理由はまた後ほど書くけれど、ここから名前を「黄陽(きよう)」にしておく。

続く……

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