私の中の龍 #7
【龍の成長3】
師匠とは月1ペースでお話をする機会があったので、毎回スピリチュアルに関すること、特に龍のことはわからないので、いろいろと疑問がある度に質問していた。
だから当然この様子についても訊いてみた。
師匠はあれこれ考えを巡らせるようにして、こう答えてくれた。
「脱皮したのかもしれない」
ああーなるほど! そうだ、そうだと思う。
私もいろいろ考えてみたけど、一番しっくりくる感じがした。
恐らくあのはりぼてみたいな感じが、脱皮した蛇の抜け殻だ。そして、背後にぼんやりと大きく見えていたのが、脱皮後の彼だったのだ。
後日、最寄り駅からの帰り道にある交差点で信号待ちをしながら彼に、
「今って実際どのくらいの大きさなの? 」って訊いたら、その交差点の交差しているところいっぱいにクルッと丸くなって見せてくれた。
知らぬ間に、かなり大きくなったようだ。
ところで余談だけれど、龍の大きさはこうして自然に変化することもあれば、こちらから自分のお好みの大きさにすることもできるそうだ。
それで私は、いつもお出かけの時は一緒に付いて来て欲しいので、その時はその場所に合った大きさ(例えば車の助手席に座れるサイズ)になったり、空から大きく見守ってもらいたい時は入道雲くらい大きくなったり、そんなふうに臨機応変にサイズを変えてもらっている。
それでも、感覚的には時々大きくなっているのを感じる。何かパワーが増して、成長し続けているようだ。だから、最近は大きすぎて顔だけしか見えない感じで話すことが多い。
彼のところにもう一匹いるような、いないようなイメージが、ある時から出てくるようになった。また脱皮したのだろうか……
続く……
最後まで読んでくださって、ありがとう! 「フォーロー」「スキ」もしてくださったら嬉しいです♡ そして、そして!あなたの温かい応援サポートお願いします~!