![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/76051560/rectangle_large_type_2_1c8ab6d8d65795d1c312e2f5db8a167f.png?width=1200)
Photo by
nirasaki
足音が聞こえてきたらふりだしに戻ると言う合図です。
ぼくはしろい場所に住んでいます。四方八方どこをみても白いです。白くないのはぼくだけです。ぼくはこの世界しか知りません。ぼくは気付いたらここにいてなぜここにいるのかもわかりません。
でも、ぼくはここから出ることはできません。この空間はすべすべでつるつるとしています。おなかもすきません。ぼくは生きているのでしょうか。
なにもありませんといいましたが、テレビはあります。テレビをみていたらいろいろな話がとびこんできます。今は戦争がおきているそうです。
どうして僕はここにいるのでしょう。お母さんとかお父さんとか、家族はどこにいるんでしょう。会ったことはありません。
考え出すとキリがないので、そうなったら眠ります。眠っておきたら真っ白で、眠ったら真っ暗です。白と黒の世界のなかで生きています。
毎日、なにもおこりません。
僕は生きているのでしょうか。
呼吸はしています。顔を触れます。目もあるし、耳もあるし、手も足もあります。でもお腹は空きません。この間大きな音がしたので目を覚ましたら、やっぱりテレビの音でした。テレビはずっとつけています。
誰かと会うこともありません。
誰かを愛することもありません。
僕は、生きているのでしょうか。
なぜ僕はここにいるのでしょうか。
こういう感覚を、寂しさっていうのかな。
サポートあれば嬉しいです!皆様の心の励みになりますように。