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限りなく音楽に近い演劇

演劇は人を愛するために存在する芸術だ。そして演劇的である、というのが私が現時点でたどり着いた予測解である。
演劇に限らず芸術とは、生と死、愛という永遠のテーマからは逃れられないものだと思っている。
人がやらないことを代わりにやることが仕事として成立するものだ。そう考えると、やっぱり今の社会に欠けているのは愛なのじゃないかな。
パンを毎日焼く代わりにパン屋さんがあるように、職業とか労働は誰かが代わりにやることで成立している。愛や死生観など、考えなくても生きていけるし、パン屋さんがパンを焼かなくても、もし自分でやることを選べば生きていける。愛することが上手いから演劇をやっている人もいるかもしれない。でも愛することがわからなかったり、手に入らなかったりするからこそ、いつまでも学び続けようとしているひとが多いんじゃないのかなと思ったりする。
人は過去からずっと変わらないことがあるし、愚かだし、醜い。だからこそ素敵だし、美しい。
時間と空間に生きる人間の芸術は限りなく音楽に近い演劇なんじゃないのかなと思っている。そんな世界を私はつくりたい。


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