【#38 飛行機note】 機材人材やりくり術
飛行機を予約すると、たまに機材変更による座席変更が発生します。乗客が少ないため小さな機材への変更、もしくは逆の大きな機材への変更。乗客としては「あ、そう...」くらいな感じですが、実はスゴイ航空会社さんの機材人材管理術です。
航空会社さんの所有する飛行機、B787、B777、B767、B737、A350、E90、etc...色々な機種があり、機種ごとに発着空港が決まっているものの同じ空港間を往復している訳ではなく、一箇所で機材変更が発生すると別の路線も機材が変わります。それに伴い乗務員さんの配置換えが発生します。乗務員さんの人数、大手航空会社さんはざっくりとパイロットさん約1,500〜2,000名弱、CAさん約6,000名くらいだったかと。その人員全てミスなく配置するってスゴイなーと感心します。
そもそも、月毎のフライトスケジュール組みも相当なお仕事です。国内外のフライトを組み、海外路線は貨物便になる場合もあり、定期便と貨物便の発着時間は異なり、機材が決まるとパイロットさんとCAさんを配置。パイロットさんは機種ごとに決まっているので、機種ごとに数名のスケジューラーさんがいて85時間という規定の勤務時間を超えないように、また差が出ないようにフライト時間に調整...最近はAIも駆使していると聞きますが、膨大かつ綿密な作業が求められます。さらに夏の台風時期は欠航があれば機材繰りも人員も変わリ、海外の場合はステイが伸びたりDeadHeadで乗務員を送り込んだり。そのような様々な調整がされて、機材も人員も完璧な状態で運航管理されています。
シフトが組まれ人員配置される、この作業はどの業界にもあることですが、航空業界の世界中を飛び回る機材人材のやりくり術はきっとどの業界も真似できない域にあると思います。コロナ禍で人の移動が減少しても機材を最大限に効率よく回すために、運行管理・人材管理している部門の方々のご活躍を密かに応援しています。