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【#48 飛行機note】 飛行機は知識で飛ばす

某社某機種の現役機長を務める飛行機先生の言葉「飛行機は知識で飛ばす」、初めて聞いた時は「知識...? 技術で飛ばすのでは?」と思いました。ジェット旅客機の操縦は、様々な訓練を経て実際の路線で経験を積んで操縦技術を磨いていくものと思っていました。ですが、飛行機先生「技術はもちろん大切です。ですが、複雑な機械のカタマリを飛ばすには知識が絶対に必要です」。

オートパイロット(自動操縦)、今はかなり進化しているとのこと。フライトシミュレーターで触った程度ですが、フライトプランを入力すると飛行機がその通りに飛んでくれます。飛行機先生によると、その使い方も良し悪しで「とても便利なものですが、限界やデメリットを知らないと逆に危険です」、そして「オートパイロット導入初期の頃は、人が操縦するのか飛行機に任せるのか混乱して回復できずに墜落する事故もありました」と。「進化した分、その仕組みや動きを十分に知らないと使いこなせません。だから知識が必要なのです」、さらに「操縦はもちろんですが、航空法、航空気象、海外空港の離発着手順、運航に必要な知識は山ほどありますから」とのこと。

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 Boeing787のフライトシミュレーター。中部国際空港セントレアのLUXURY FLIGHTさんで撮影。

昔のコックピットには液晶画面はなく様々な計器やボタンが沢山並んでいますが、現在は液晶画面が並んでいて昔に比べるとスッキリした印象です。

現在のジェット旅客機は精密で繊細かつ巨大なコンピューターのようなもの。オートパイロットなど技術の進化は素晴らしいことですが、それを扱うための膨大な知識も必須。それを様々な状況下で自在に操り世界各国の空港間を飛ぶ...パイロットの皆さまを心から尊敬いたします。ソラのお仕事に関わる全ての皆さまの安全とご無事を願っています。

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