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【#3 飛行機note】 今も、フライト前は緊張しますか?

飛行機好きから偶然に飛行機先生に遭遇。以来、素人な質問を投げかけてたまに呆れられながらも丁寧に答えて下さり、飛行機への関心深まるSora*noteです。

「ベテラン機長さんになった今も、フライト前は緊張しますか?」という質問に、「緊張はしません」と答える飛行機先生がちょっとカッコよかった。

飛行機先生:できることとできないことの線引きができてるからだと思います。できることは自信持ってやったらいいし、できないことは無理してすべきではありません。天気の悪いときに無理して突っ込むことはありません。君子危うきに近寄らず、リスクマネジメントですね。命より大切なものはありません。

飛行機は昔よりも性能が上がったとはいえ、悪天候の中では絶対の安全を確保することはできません。どれくらい安全値を取るのか、刻々と変わる天候条件を規定することは難しく、最終的には機長さんの判断になります。乗客にとって目的地に定刻の着陸であってほしいし、昨今はそれが当たり前の感覚です。ですが、悪天候の中を無理して目的地へ定刻にするよりも、安全に着陸する方が大切なことなのです。定刻に目的地へ!と無理な操縦をすることで事故に繋がることが多いとのこと。

飛行機先生曰く『自分が安全に降りられれば、お客さんは全員助かる』と。ベテラン機長の飛行機先生の言葉に納得でした。自分を優先...ということではなく、最良の安全策でフライトしてどんな状況にあっても安全確保して着陸できたら、乗客乗員全員が無事である、と。そのために厳しい訓練をしている、とも。

リスクマネジメント、安全値をとること、無理して突っ込まないこと、できることは自信を持ってすればいい、それはどんな業界にも共通して言えることだと思います。

でも、安全第一とはいえ目的地変更は辛いですよね...という話題については次の#4のネタに。