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【#28 飛行機note】 シングル、マルチ、ダブル、何名で操縦?

飛行機好きから偶然に飛行機先生に遭遇。以来、素人な質問を投げかけてたまに呆れられながらも丁寧に答えて下さり、飛行機に関心深まるSora*noteです。

シングル、マルチ、ダブル...バーで頼むお酒の量ではありません、運航乗務員(=パイロット)さんの人数のことです。国内航空会社さんでジェット旅客機を何名で操縦されているのか、以前は全く知りませんでした。

運航乗務員さんの人数はフライト時間によって変わり、9時間未満は「シングル」といって2名体制、国内線や東南アジア方面はほぼこの体制です。「マルチ」は3名、機長さん2名と副操縦士さん1名、主に欧米方面などの長距離フライトがこの体制で、フライト時間の3分の2ずつ操縦担当し離陸と着陸は3名でコックピットに、それ以外の休憩時間はバンクと呼ばれる機内の休憩室で休むのだそうです。「ダブル」は4名体制、機長さん2名、副操縦士さん2名、日本ではあまりこの体制は無いそうですが、たまにダブルになることがあるようです。

東南アジア方面へのフライトで、9時間未満で4名体制、行きは2名で操縦して現地ステイはなく空港内でトイレ休憩、そのまま折り返して帰りは別の2名で操縦して戻るパターンだったと飛行機先生。コロナの感染が拡大している地域で現地ステイを控えたり、定期便ではなく貨物便で時間が変則的であったり条件は様々なようですが、4名体制で早く帰れて良かった、とのことでした。

日本ではあまり無いダブル、海外の航空会社では長距離フライトで採用しているところもあるのだそう。日本では1ヶ月のフライト時間85時間以内という勤務上の規定があるそうですが、85時間MAXの仕事が入るとかなり辛いそうで、マルチでなくダブルだったら全然ラク、疲労度が違う、とのことでした。

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写真はBoeing737MAXのフライトシミュレーター。羽田空港 第1ターミナルビル5FのLUXURY FLIGHTさんで撮影。

3名だと片道12時間のフライトなら8時間の操縦、巡航高度でオートパイロットなら意外とラク?と思ったけれど、上空で突発的に何が起こるか分からないし、常に気象状況と燃料や高度、無線、諸々のチェック...やはり気が抜けなさそうです。地上で車を運転していても2時間くらいで疲労するので、上空の8時間操縦はやはり大変なのだと思います。

それにしても...シングル、ダブルで、なぜマルチ?と思ったのは私だけでしょうか。ご存知の方がいたら教えて欲しいです...


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