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【#36 飛行機note】 世界で一番わかりやすい航空気象

飛行機好き、航空機好き、航空気象にも興味津々のSora*noteです。#35のコックピット雑学の書籍に続き、今回は航空気象の書籍です。

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2009年12月18日に発刊された「世界で一番わかりやすい航空気象」もう22年も前の書籍ですが、本当に分かりやすく書かれています。残念ながら絶版で何処の書店にもなく、中古市場サイトで入手しました。定価は3,800円(税抜)ですが、現在は中古市場で1万円前後されているようです。なお、私が入手した表紙に著者の西守氏騎世将さんの写真が印刷されているのは初版本、価値あり?!です。

私自身も過去に航空気象を少し勉強しました。学生時代のグライダー操縦の時、自家用操縦士の学科試験に含まれていた気象学。自家用なので事業用に比べると軽度ですが、それでも説明が難解でした。そんな過去があって、この書籍が良く書かれていると感心しきりでした。

書籍は口語調で執筆され、内容も噛み砕かれて分かりやすい言葉で説明されています。著者の西守さんに「どうしてこんなに分かりやすく説明できるのですか?」とお伺いすると「日本でライセンス取得の時の気象試験が難しくて悔しくて、自分で理解できるまで勉強した。分からないところは理解できるまで訊いて納得して」...と。お会いする前から頭脳明晰で行動力ある方と存じていましたが、さらに努力を惜しまない姿勢も。書籍執筆にあたって気象庁にも何度も電話して問い合わせたとのことでした。

ヘリコプターの飛行教官を務める西守さん、元々アメリカで教官になり、日本へ帰国されて新たに日本の教官の資格を最短で取得、加えてヘリコプターでオーストラリアー日本 12,000kmフライトの記録保持者...ほんとスゴイお方です。昨年夏に初めて西守さんの元へ、知人の紹介でお伺いしました。その時にこの書籍にサインをいただき『為せば成る』というお言葉をいただきました。

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西守さん、世界で一番わかりすやすいシリーズとして、「航空法マスター」「ヘリコプター工学マスター」も執筆されています。ヘリコプターが何故飛べるのか、飛行機と原理は同じでも飛ぶ仕組みが全く違う...なんて話題はまた別の機会に。

さらっと書籍のことを書くつもりが長くなってしまいましたが、補足として...近年の気候変動により、2009年に執筆した気象と今とで異なる事象も出てきているとここと。「改訂版を執筆したいけれど、忙しすぎて全く時間がない」と呟かれていましたが、いつか改訂版が出ることを願っております。

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朝日に輝く海と空のハザマに。Boeing737-800の後方座席より。

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