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太平洋序曲【2023.3】

友人に誘われ、日生劇場「太平洋序曲」へ・・・!
https://www.umegei.com/pacific-overtures/index.html

正直言うと、あんまり気にしていなかった作品だったのですが・・・、


行ってよかったー!!泣

私が観劇した日のWキャストメモ

狂言回し  山本耕史
香山弥左衛門  海宝直人
ジョン万次郎  立石俊樹

実は開演ぎりぎりに入場した私・・・。
席についたら、舞台上では何かが始まりそう?で、はじまらない?笑
なにやら展覧会が開催されており、お客さん(演者さん)が少しずつ出てきてざわざわ観覧を楽しんでいるような雰囲気からスタート。

息を整えられる時間があった・・・笑😂
ありがとう!演出家、マシュー・ホワイトさん!笑

観終わって、率直な感想は「音楽がめっちゃカッコ良い!!」

鼓など日本の打楽器をたくさん使ってあって、とてもシンプルな中、
多くを語りすぎず、風景と歌っている人の本当の心や願いがにじみでている歌詞・・・
好みすぎた。。。笑

作曲家はスティーブン・ソンドハイムさん。
この方の作品はほかに「スウィーニー・トッド」観たことあった!
確かに、あの作品も、とても音楽が印象的だった!
終始不気味で、いかにも怪しかった・・・笑

変拍子なのも印象的で、心におもいつくまま言葉に出している様が感じられた。
でも、それを難しく感じさせず、おおげさな場面にするわけでもなく、さらっと演じている俳優さん方のすごさよ・・・😭

この、奥ゆかしい日本人同士の会話と、
将軍に開国をせまる外国人の場面とのギャップが最高だった!

朝海ひかるさん演じる、将軍が、開国をせまる国々にたじたじな表現も面白かった!
ひとつの国の要望にこたえてしまったら、なし崩し的に他の国の言うこともきかなければいけなくなる・・・
心から「将軍もたいへんだなー」なんて感情になったのは初めてでした。笑

朝海ひかるさんをはじめとして、今回、一部、女性が男性を、男性が女性を演じているのも面白かった!
でも、あの将軍って、いかつい男性だとたじたじに見えないかもだし、
いかにも弱そうな男性だと、まぬけに見えるのかも・・・
って意図があるのかはわからないですが・・・笑

あとは、一気に年月が過ぎていくところの、香山弥左衛門とジョン万次郎の対比の部分が印象的だった!
どんどん西洋に影響されていく香山弥左衛門、対してひたすら刀の修行をし、極めていく万次郎・・・
変わりゆくものと、留まろうとするもの・・・
きっとあの時代には、こんな感じで両極端の人達がいっぱいいて、
どちらにも正義や言い分があり、分かち合うのは難しかったんだろうなと感じた・・・。

あとは「狂言回し」の山本耕史さんすごかった!
同じ「狂言回し」的な立ち位置で言えば、「エリザベート」のルキーニって役もそうだけど、ルキーニはまだ自分の得や感情があるけど、今回のは何者でもない役・・・
だけど、大切なところに出てきて、場面のカラーを変えたりカラーの補足をしたり・・・
すごかった・・・

あとは、セットもすごく好きでした!
右手側にあいた大きな丸い穴(?笑)は月にもなるし、家にもなるし・・・笑

休憩なしの1幕で、一気に駆け抜けるのも良いよねW
もう少しふくらませて2幕ものにする内容は充分にありそうなのに、
観始めて、気がついたら終わってる。笑
でも、1つ1つのエピソードがとても濃く印象的。
物理的に1場面の時間も長い気がするんだけどな・・・。
不思議な感覚でした・・・。笑

また、好きな作品増えた。笑



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