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Pilot's note NZ在住Ashの飛行士論

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NZ在住のパイロットAshによる飛行士論です。パイロットの就職、海外への転職、訓練のこと、海外エアラインの運航の舞台裏などを、主に個人的な経験に基づいて事実と意見を織り交ぜ、毎回…
自分が訓練生だった時に、こんなレポートがあったらよかったな!と思えるような内容を意識しています。自…
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#飛行機

Pilot's noteの有料記事を全て「返金可能」としました!

いつもAsh のnoteをご覧いただきありがとうございます。メインで「運航」しております有料マガジン「Pilot's note」についておしらせします。 この度、有料マガジンご購入者の方々の利益を守りつつ、より多くの方に私の有料記事を読んでいただくために、有料マガジン「Pilot's note」に格納されている全ての有料記事について、本日ご購入分から「返金可能*」としました。同時に、各記事の価格の改定も行なっています。 ほとんどの記事でちょい値下げしました。 有料記事の

衝動の対極にあるもの

先日、こんなツイートをしたら、たくさんの反応があった。 端的に言って、自分でもよくやってきたと思う。 運と、人の助けと、自分の努力が三位一体になってようやく今の生活がある。そのどれが欠けても、今の自分はないわけだけれど、最も大事なのはリスクを取ることを、最終的に自分で選択したこと。 大人が子供に教えるべきことリスクを取らずに、何かを変えようとすることは、もはや狂気と同じ。なぜなら、「リスク」とは将来の不確実性の大きさを示す言葉だから。その不確実性には、当然将来が「いいこ

NITSブリーフィングを知っていますか

英語が話せるようになりたいというとき、よく聞くのが「仕事の英語より、雑談の英語の方が難しい」という言。確かにそうなんですよね。では、どうして雑談の方が難しいのでしょうか。 それは、話題の背景となる知識や経験、言い回しなどに不慣れで、話されている言葉が英語であっても自分の知っている英語ではないからだといえるでしょう。日本語でも、共通の話題がない人との会話は難しいですよね。 雑談は仲の良い友達を作って共通の話題を持つしかありません。つまり、究極的には英語圏で生活するしかないと

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月の裏側で、判断を間違えないために

高級車がいくら高い高いって言っても、せいぜい数億のところ、格安を売りにしているATR72ですら、20億円はする。ジェット旅客機になれば100億は下らない。プライベートでは中古のトヨタに甘んじている男が、20億円の飛行機を1機任されるんだから、パイロットてのは全くおっかない仕事だよ。 オイラはまだしがないFOだけど、今後コマンド(キャプテン)をとるってことになると、やっぱり緊張しちゃうよね。飛行機の価格はさておき、やっぱり後ろに生身のお客さん乗っけているんだから。それが、全部

クリスマスイブはシミュレータ訓練でした

正確には、24日は日程3日目の移動日で、シム自体は22/23日でした。 いやー。 疲れた。定期審査ってのは本当に疲れる。1回4時間、箱の中に入ってトラブルに対処し続け、いっくらベストを尽くしてもダメ出ししかもらえない。とはいえ、Good Goodって言われるとそれはそれでなんかうさんくさい。笑 でも、シムでいい評価をもらうためにパイロットやっているわけではない。そこんところを間違えないようにしないといけない。 後出しジャンケンのダメ出しは宿命コクピットである問題に対処

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コマンド昇格に向けて普段から意識していること

入社時期が近い連中が、だんだんとコマンド、つまりキャプテン昇格をしている。かつて飛行学校で一緒に働いていたあるインド人も昇格を果たし、つい先日一緒に飛んだ。昔の同僚と一緒に飛行機を飛ばすというのも、なんだか変な感じだった。 私はというと、飛行機を変えたばかりなこともあり、横から見ていてまだまだ勉強のしどころがたくさんあるなあと日々感じている。もう少し自信をつけてから臨みたいところだ。 その自信は、どうすれば得られるかはもうわかっていて、日々のフライトでそれを体得しようとし

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パイロットが心理テストを受けてみた結果 その4. 判断の根拠(Nature)理性(Thinking) - 感性(Feeling)

個人の性格を5つに分けて示す心理テスト「NERIS Type Explorer®」を受けた結果について、連載しています。→最初から読む このテストでは、人が世界をどう見ているのかを、5つの座標軸で測定します。 私の性格は「INFP-A」でした。 前回は、このうち3. 判断の根拠(Nature) 感性(Feeling)について、パイロットへの適性と絡めて考えてみました。今回は、 について見ていきます。 4. 外界への接し方(Tactics) 決定(Judging) -

AshのATRお勉強ノート

ラインチェックが近づいて来ているので、今回は、自分のフライトの振り返りをそのまま載せることにしました。自分の勉強をコンテンツにしてしまおうという姑息な話です、はい。文字ばっかりの無編集、起承転結はありませんので、あしからず。 プランニング10分前に着くもすでにキャプテン到着し、プラン完了していた。PCR検査受けるために早く来ていたという。 今回は国際線でクライストチャーチまで来て、そこからネイピアに乗り継ぐトンガのラグビー選手を運ぶチャーター便。いつもより遅い時間なのはそ

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飛行機のスピードの話をわかりやすく

車で高速道路を走っています。スピードメーターが100km/hを指していて、目的地があと100km先だったら、あとどれくらいで目的地に到着しますか。 「そりゃ60分、つまり1時間後だろ何言ってんだあほか」 そう、車なら簡単ですね。 しかし、こと飛行機となると、こう単純にはいきません。ふわふわした空気の中を飛んでいる飛行機のスピードを正確に測ることは、意外と難しいのです。今回は、混乱しやすい「飛行機のスピード」の種類について、できるだけわかりやすく語ってみたいと思います。

高気圧ドーンでも揺れる日

ここ最近、全国的に天気がいい日が続いています。 出社して、天気を取ると天気図はこう。 どーん! 西から低気圧と前線が来ていますが、全国のほとんどは高気圧の中に入っていて、この日の運航には問題ありません。それにしても1036hpaの高気圧ですって。とんでもねえな。 高気圧ドーン! 高気圧の日は、空気全体に重石が乗ったような感じで、風も強いのは吹きませんし、空全体がまさにドーンと落ち着いた感じになります。基本的に天気がいいのはそのためです。 高気圧の配置によっては、べっ

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VFRクロスカントリー考 HEROチェック2巡目と、エアライン運航に直接活きるスキルについて

本稿を含めたマガジンの収録記事は、著者の私見であり、あくまで参考情報の提供が目的です。実際の訓練にあたっては、それぞれの国の法律を尊守し、担当インストラクターの指示を優先してください。 前話はこちら 前回に引き続き、VFRクロスカントリーでのダイバージョン、つまり目的地の変更に対するプロシージャを見ていきます。「HERO」チェックの1巡目が終わったところでしたね。 HERO 2巡目は長期的対策2巡目のHERO、「Heading」では、目印に向かいながら、地図上の発動点に

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VFRクロスカントリー考 ダイバージョンについて

ニュージーランドの飛行訓練の一般的な傾向として、細かいところにあまりこだわらないところがあります。ビッグピクチャーを重視して、とんでもない方向に行っていない限り、ある程度の誤差は許容していきます。 これは、国民性もありますが、天気が変わりやすく、山がちな国土では、ものごとが計画通りに進むこと自体が珍しいためだと考えます。ETA(到着予定時刻)の算出も、定時性の確保というより、燃料を切らさないための時間管理が主な目的です。計画が変わるので、定時もヘチマもないわけです。 同じ

VFR クロスカントリー考 不時着をギャンブルにしないために

前話はこちら 本稿を含めたマガジンの収録記事は、著者の私見であり、あくまで参考情報の提供が目的です。実際の訓練にあたっては、それぞれの国の法律を尊守し、担当インストラクターの指示を優先してください。 さて、ニュージーランドで教えるエンジン故障による不時着(FLWOP)は、ある「理想的な」パターンを教えることから始まります。 不時着に理想もヘチマもないといえばそうなのですが、不時着をギャンブルにしないために「ある種のパターンを描いて、最終的に風上に向かって降ろす」ことを重

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第4世代飛行機のスゲーところ

プロシージャトレーニングが終わりました。 ここからいよいよシミュレータに入りますが、今回ATRのプロシージャトレーニングをやってみて気が付いたことがいくつかあるので、ちょっとまとめておきたいと思います。 第4世代のATRと第3世代のダッシュ8私が今、操縦資格を取ろうとしているのはATRの中でも600シリーズなる最新型で、ヨーロッパ製ということもあってエアバスA320やA380と近い設計思想を持っています。 コクピットには液晶画面がずらりと並び、様々な情報がデジタル処理さ

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