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モネ 『連作の情景』
「モネの絵ってきれいだけど、なんか、なんてゆうか、それだけじゃないんだよなー」
「なんか、モネって感じ」
モネ展を回っているとき割と入ってすぐに、後ろの若者二人組から聞こえてきた会話だ。
なんて薄っぺらい。。。と思った、が、なぜだか記憶していたし、改めて思い返してみると言い得て妙だ。
そうなのだ。
なんかモネって感じなのだ。
絵を勉強していないわたしのような人間がたくさんの絵を見ていると、
「あれ?これ誰の作品だ?どっかで見たぞ」
と似通ったタッチの絵をみる。
違いがわからない。
でも、モネの絵はわかるのだ。
モネの作品と知らなくても、あれ?これモネ?と思ったらモネだったりする。
なぜなのかはわからない。
「なんかモネって感じ」なのだ。
モネの作品は色使いが好き。
本当に見入ってしまう色使いで、暖かい春とか凍える寒い冬の温度感がその色合いでそれ以上に伝わってくる。
春の空の暖かな色はシンプルに見えて、たくさんの重ねられた色がそれ以外ないというほどにその絵にピッタリと合う。
また、水面に映る建物や木々の反射の仕方が美しく、波の揺れがみえてしまうからとても不思議。
絵、なのになぁ。
あのボートは確実に波にゆられていた。
モネの絵には「自然」が多くて、それが好き。
流れるような描き方の空と細波の点描の描きわけは本当に関心する。
絵については詳しくないけれど、だからこそシンプルに「好きな絵」として見られることが幸せ。
一つおどろいたのは、モネは浮世絵の影響を受けているということ。
わたしには、その浮世絵感をよみとることはできなかったけど、この「絵を描く」という文化にもこうして交差点ができていることが素敵だな、と思った。
今回モネ展に行ったのは2回目。
1回目は東京で。
今回は大阪で。
見れば見るほどにモネの作品に引き込まれている自分がいた。
1回目より2回目の方が、解像度が圧倒的に高かった。
よく、よく、見れた。
1回目ではあまり魅力を感じずスルーしてしまった積みわらも、2回目はとても惹かれて、展示されていた3作品をまじまじと見比べた。
音声ガイドを聞くと、その詳細や背景がよくわかってさらに楽しさが増す。
以前は音声ガイドを借りるということはしなかったけど、憧れの方に勧められ、今は極力借りるようにしている。
ああ。
大満足な2回目。
なんなら3回目まである。
だって、お土産にまだ確信が持てていない。自分の冷蔵庫を訪れた展示の作品でいっぱいにしたくて毎回マグネットを買っているのだが、大阪展では東京になかったマグネットがあった、、、気がした。
から買った。
でもわたしが持っているのはどれか覚えていなかったから、一か八か買った。
以前購入したマグネットは、訳あって現在わたしの手元になく確認ができない。
だから、確認次第、また行かなくてはいけない、のかもしれない。
この展示でしか購入できないマグネットはいくら払ってもお気に入りを揃えたいのだ。
とにかく、モネ。
暖かくて好きでした。
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