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ありがとうと、ごめんねと、すきです

ありがとうと、ごめんねと、すきです。

もし、1週間後に死ぬとして、これらを言うチャンスをもらえたとしたら誰に言うだろうか。言うことを後回しにして、心にもやっとした影を残している人はいるだろうか。

もし、1週間後に死ぬことが事前に分かったならばきっと大忙しの1週間になるだろう。会いたい人も、読んでいない本も、行きたい場所もたくさんある。でも1週間じゃとてもじゃないけど足りないから、人に会いに行こうと思う。

ありがとうは、漫画「あひるの空」の著者である日向先生がふと浮かんだ。1週間後死ぬ予定のない今日向先生に会いに行くなんて思いつきもしないのに、いざ死ぬとなったらせめてファンレターを、できることならば会ってみたいけれど。

あひるの空を読んで、私は後悔としっかり向き合うことができました。それでね、バスケを途中でやめてしまった後悔を社会人バスケのチームに入ることで取り戻すことを選べました。あの、体育館の熱意ほどのものはもう感じられない場所だけれど、体育館に響くスキール音とか、季節ごとに変わる空気の違いを体で味わえています。この作品を生んでくれてありがとう。

ごめんねは、中学生の時の顧問の先生。連絡が滞ってしまって、本当にごめんなさい。先生の元でバスケができたから、私はバスケがもっと好きになったし、上手くなって勝ち上がっていく喜びを知ることができた。そしてなにより私のプレースタイルを好きだといって、卒業してからも「お前のスリーポイントを思い出すなぁ」と連絡をするたびに思い出話をしてくれていたのに、連絡の回数がどんどん減ってしまった。卒業以来会っていないけれど、ごめんなさいを言いに行く。

すきですは、学校帰りにゲームセンターで二人で奇声をあげながらエアホッケーをしたあの子。一緒に映画をみに行ったり帰り道待ち合わせをしたり、私が幼すぎた故に、ただの友達としての距離感を保ったまま(彼もそうだったかもしれないけれど)フェードアウトしてしまったあの子。今も時々飲みに行くけれど、彼女の話をされるとズキンと心が痛む。これがまさか嫉妬だとは。人のものが欲しくなるタイプなのかな、私。いや多分違う、彼と過ごす時間は素の自分でいられて楽しかった。あの時付き合っていたら、という後悔はないのだけれど、すきだと自覚できていたらどんな未来が広がっていたのだろう。

ありがとう、ごめんね、すきです。

あれ、私1週間後に死ぬ予定ないのにこのみっつを書けたよ。別に、死ななくたって言いにいっていいと思うんだ。

明日死ぬかのように生きよ
永遠に生きるかのように学べ

こういうこと、なのかなぁ。


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