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同室だった最強安産ポーランド人🇵🇱のはなし

ドイツの産院は大抵2人部屋です。

出産入院時、部屋を一度変えられたので同室の人を2人経験しました。
1人目はブラジル人、2人目はポーランド人でした。

ブラジル人も親切でお互い術後は朝食の手助けをしあうなど良い経験をしましたが、2人目のポーランド人がいろんな意味で特筆すべき人物だったので彼女について紹介したいと思います。

30時間耐久陣痛も空しく緊急帝王切開となった産後2日目に部屋が移動となりました。
身体中の痛みを感じながらゲッソリしつつ入室したら、そこには生まれたての赤ちゃん抱いて静かに過ごしてる金髪美女が待ち受けていました。

はじめの印象は、あんまり話すタイプではないのかな?
こちらが話しかけるまであまり話してこないオーラがありましたが、私自身が色々困りすぎて弱音を吐きたかったので話しかけてみることに。
お互い出産したもの同士で話がどんどん弾み、彼女の驚くべき安産が明らかになっていきました。

まず、今朝出産したばかりなのに余裕有り余ってテレビ見て楽しんでるし、サクサク歩きまくっている。
元気に電話もガンガンしまくっている。
なんなら次の日は(本当は禁止されてるだろうけど)ベビーベッドを病院の外まで運んで友達に面会。
*この時期はまだコロナで面会が禁止されてました。

痛いとか苦しいといった様子が一切ないので、
“トイレとか大丈夫なの?“
“何でそんなに元気なの?出産は経験してて2人目とか??“

と聞いてみたところ、1人目出産だしトイレも特に何の問題もないと。

日本の出産経験者でこんな元気な産後過ごしてる話聞いたことありますか?

イギリス王室キャサリン妃も出産日に退院したとか話題になったと思いますが、3人目だったはず。

ドイツは出産直後から自分で授乳やおむつ換えなどの赤ちゃんのお世話をする母子同室しかありません。
新生児室なんて存在しないのです。

普通分娩を試して体力を消耗した後の緊急帝王切開後の私にはこれは本当にキツかったです。

一方ポーランド人の子は今朝出産したばかりなのに赤ちゃんの緑のウンチ見て大喜びどころか写真撮るために携帯急いで取りに小走りしたり。
(その間赤ちゃんの足がウンチにはまってまた楽しいことに。。。)

どんな出産だったのか、どうしてそんな体調いいのか聞いて見たところ、

呼吸にとても気をつけたとのこと。もちろん大変だったけど、苦しい時に諦めないで呼吸を長く続けることでうまくいったと。

母乳も足りてるみたいで、その秘訣は出産前にすでに搾乳機(児童の搾乳機買えば高額ですがドイツは保険で薬局で無料でレンタルできます!)で搾乳してみていた、とのこと。

出産前の搾乳については産気付く可能性があるので必ず産婦人科の医師に相談してください。逆子や帝王切開予定の妊婦さんは出産前の搾乳は禁じられているはずです。

私の方が出産は二日早かったのに、普通分娩だからというのもあると思いますが、それにしてもあまりに元気すぎてびっくりしました。

私は母乳がほとんどでず、体調も歩けないほどだったのに比べて彼女はピンピンしていたので、私のことをよく手伝ってくれました。

腰が痛すぎてベッドに横になるのも一苦労だったので、それを見かねて布団をかけてくれたり。
母乳が足りなくて2時間毎に詰所によろよろになりながら歩いてミルク貰いに行ってたのですが、苦しそうな私をみて何度か代わりに行ってきてくれました。

母乳が出なくて産院の看護師さんたちから批判されまくり、毎日泣いていた時に救ってくれたのは彼女の励みの言葉でした。

“母乳が出ないのはあなたのせいじゃないし、あなたは何も悪くない。
私の友達も母乳でなかったからなんの心配もしなくていい。ミルクで育つから!“

他にも、赤ちゃん用のミトンを余分にあるからと旦那さんに頼んで家からわざわざ持ってきてもらってわけてくれたり、一緒に揃って病院食食べたり。

出産後の自分の胸の張りをドヤって私に触らせてきたり!

自分の赤ちゃんの泣き真似してみたり。

産後うつになりかけていた私にたくさんの笑いを与えてくれたのでした。

彼女とは今もコンタクトがあり、いまだによく笑わせてくれます。

その後の彼女の子育てについても報告していきたいと思います。

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