雨つぶ (詩)

雨つぶが
空の上から旅をして
私のもとへ落ちてきた

自分を生んだその雲に
抱きかかえられる事もなく
ポツリポツリと生まれては
見知らぬ大地にただ向かい
望まれもせず
喜ばれもせず
ただひたすら
うるおすために

しっかりしろと雨つぶが
私の頬を濡らした

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