「作ればいいを実行するー達磨ー」
時を遡る事十二年前―
私は猛烈に自分の達磨が欲しくなった。赤くて丸くて顔が好みで倒れても倒れてもむくりと起き上がる子が断然欲しくなった。正確に云えば達磨さんである。そういえばずっと欲しかったんだと漠然と思い出したのかも知れなかった。早速探しに行こうじゃないかと決意して、方々店を回って歩いた。と云って、達磨ってどこにあるんだろうと思いながら、出先で色んな店に立ち寄っては出会いを求めて首動かすのだが、あったと思っても、コレジャナイと思う顔ばかりで、心が一向に燥がないのだ。私はお