孤独な専門生の夢想《善悪評価》

ホロコーストの責任者アドルフ•アイヒマンは普通の人だったと言われている。ただ命令されて、それに従い、非道な行為をしていたのだ。

またミルグラムの電気椅子実験というものを知っているだろうか、これは電気ショック実験とも言われている。

残虐非道な行為に対して殆どの人が、「自分は絶対にそんな命令には従わない」と答えるという。しかし、実に6~8割を超える人々が、権威をもつ人物に強く命令されれば、良心の呵責に苛まされながらも、残虐非道な行為を実行し続けてしまう。それが、1963年よりたびたび実施されてきたミルグラムの実験で証明された。

私たちの中の善悪の基準というのは、時に曖昧になるものである。人を殺す事で讃えられる事もあれば、罰せられる事もある。
その基準というのは環境などによって変わってくるだろう

また私たちは今私たちが悪だと思ってる事を状況次第では平気でする様になるのだ、閉鎖空間、人からの命令、色々な要素で普段自分が抑えている邪悪な思考を呼び起こす事ができる事がわかっている。

犯罪者を見て、なんで彼はそんな事をしたんだろう、そう思う時があるかも知れない、ただ多くの人が状況によっては犯罪者になるように私たちの脳は作られている。
そう考えると、私たちは恵められているのだろう。



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