Are you ready？『あのコはだぁれ？』

本当に怖い映画を観れた時はね、心がちゃんとサインを出してくれるんだよ。

【帰りたい】ってな！！！

『あのコはだぁれ？』はね…。

観たけど、ああいう上質なものの感想を言う時に、汚い言葉遣いなんて論外だね。

決してしてはいけない。

ゲロ怖かった…。

ネタバレは無しで行きたい。極力。

『ミンナのウタ』の最恐遺伝子を受け継ぐ今作は、一応前作を観てなくても楽しめます。

ただ前作を知っていればこそ、さらにゾクッとできる要素が盛りだくさんだ。

大切な要素は音響だ。

ぜひ劇場でご覧ください、次元が違う。

先に言ってしまうと、安っぽいびっくり演出はこの映画にはない。

…じわじわと攻めてくる…寄せては返す波のように…。

そして今回はGENERATIONSのみなさんが盾になってくれないので、正統派のホラーヒロインがいますね。

ほのか先生とひとみちゃん（早瀬憩）。

早瀬憩ちゃんキタ〜！！！

がんばれ超新星！！！

『違国日記』良かったよ！

もう最初から空気が怖いので、学生軍団の、まだ…発展途上の演技が少しだけ恐怖を和らげる気がする。

気のせい？

そして、ホラーヒーロー（つまりラスボス）の法則。

『生前の方が性格が悪い』

もちろんそんな一言では片付けられないけど、ここで『呪怨』との対比を感じる。

清水崇監督も二番煎じを作る気はないようだ。

この空気を壊してくれ、染谷将太…やっぱりダメだ！

これは『ミンナのウタ』の続編だ！

酷い目に遭うぞ！

遭った。

ラスボスであるさなちゃんホームにて、いろんな意味で吐くほど怖い目に遭うほのか先生。

なんで走って逃げない！？

逃げろ〜！

鍵がかかっておりますが！？！？

うおおお〜い！！！

脱出成功…各所のホラー演出が、“怖い”を通り越して“巧い”の域に達している！

すげえ！

大人になったら、もう心から怖がれないと思ってた…私たちに無垢な恐怖を思い出させてくれる！

これですよ！

このために映画館に来ています！

【面白い】から来ているんですよ！！！

とても良いものを観た。