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ノルウェー民話集

「ノルウェー民話集」

ベーデル・アスビョルセン(1812〜85)
ヨルゲン・モー(1813〜82)

作者の二人は少年時代からの学友で昔話や伝承に興味を持ち、グリム兄弟という手本に啓発されて、それぞれ、ノルウェーの民衆から民話を採集し始めました。二人は別々に収集していましたが、お互いに興味が重なることを知り、共同研究を始め、これは素晴らしく協調的で実り豊かなものとなりました。デンマークから独立直後のノルウェーでは、民俗運動として土地の物語が歓迎されたこともあるからでした。二人が記録した物語は世界中に広く知られるようになりました。なかでも有名な物語は「太陽の東 月の西」、「三びきのやぎのがらがらどん」です。「三びきの〜」は絵本の形で子供たちに愛されています。マーシャ・ブラウン/瀬田貞二訳/1965。日本のアニメ映画『となりのトトロ』のエンディングで、サツキとメイが布団の中でお母さんにこの本を読んでもらっているカットがあります。
そして、そもそも「トトロ」という名前はサツキとメイががこの絵本が好きだったことによります。

メイ「トトロは?」
サツキ「トトロ?」
メイ「あれ? あれ?」
サツキ「夢みてたの?」
メイ「トトロいたんだよ。」
サツキ「トトロって絵本に出てたトロルのこと?」
メイ「うん。トトロってちゃんと言ったもん。」

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