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星の王子さま

「 かつて子供だったことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない 」

📔【 星の王子さま 】

1943年刊

🖌 サン=テグジュペリ

📖 六年前のことの話。僕の操縦する一人乗りの飛行機が故障して、サハラ砂漠に不時着した。一週間分の水しかなく、修理するも、なかなか直らない。翌朝、男の子に起こされ、ヒツジの絵を描いてと頼まれた。彼は、一人で住む小惑星から来た王子で、世話をしているバラのわがままに耐えられずに宇宙の旅に出て、地球にやってきたところだった。

📎 常に孤独と死と向き合っている飛行士の生活がよほど性に合ったのか、サン=テグジュペリは一生涯、操縦桿から手を離すことがありませんでした。「星の王子さま」で不時着したのがサハラ砂漠だったという設定も、執筆から数えて七年前の二十七歳のときの経験に基づいています。(リビア砂漠に墜落して一命を取り留めたこともある。)民間郵便飛行に携わる傍ら「夜間飛行」などの作品を発表、第二次世界大戦中は偵察部隊に配属されます。

📎 1944年7月31日、コルシカ島からドイツ軍の偵察飛行に出て消息を絶つ。

📎 2003年になって偵察機の残骸がマルセイユ沖の海底から回収された。

⭐️ 彼の人生の全てが「星の王子さま」に結晶しているのです。


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