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ニルスのふしぎな旅

🖌セルマ・ラーゲルレーヴ

🍀家畜をいじめたり大人を揶揄ったり。ニルスは両親に心配ばかりかけている14歳の男の子。ある日ニルスは家の中でトムテ(北欧の物語によく出てくる小人)を見つける。彼はトムテにひどい意地悪をし、怒ったトムテに小さい体にされてしまう・・・・。この物語は、そんなニルスが動物達と暮らして、色々な世界を見ることで成長していくストーリーになっています。旅の始まりは、豊かな農村地帯が広がる、スウェーデン南部スコーネ地方です。・・・・ニルスはガチョウの背中に乗って、渡り鳥達と北のラップランドへ向かいます。

📖「下に見えるのは、なんて大きな市松なんだろう。」とひとりごとを言った。すると、ニルスのまわりを飛んでいたガンが叫んだ。「畑や牧場だよ!畑や牧場だよ!」そう言われてみると、大きな市松模様の布に見えるのは、以前通ったことのあるスコーネの平原だとわかった・・・・。

📎ニルスは雄大なスウェーデンの自然を目の当たりにします。そしてまた、百年に一度、たった一時間だけ海の底から浮かび上がる「まぼろしの都市」をも訪れる不思議な旅。

📎ラーゲルレーヴ(1858年〜1940年) 女性初、スウェーデン人初のノーベル文学賞受賞者。1901年にスウェーデン国民学校教員協会の読本作成委員会は、セルマに初等教育で使用する地理読本の執筆を依頼します。その依頼を受けてラーゲルレーヴはスウェーデン各地を取材して、この「ニルスのふしぎな旅」(第一部1906年、第二部1907年)を刊行したのでした。

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