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ピーターパン

🖌J・M・バリ

📖「こどもむけ✍️」「おとなむけ✍️」違った見方で書き込みました。思慮深い時間をお届けできれば幸いです。

📎「こどもむけ✍️」・・・・ロンドンのケンジントンに住むダーリング家は、お父さんとお母さんにウェンディとジョンとマイケルの三人のこども、それにナナという犬を加えた幸福な家庭です。そこへ・・・・ある夜、何者かが窓から訪れる。葉っぱを樹液でつなぎ合わせた服を着て、可愛い真珠のような乳歯のままの男の子。永遠の少年ピーターパンである。お供に小さく光る妖精ティンカーベルを連れている。ウェンディ達は目を覚ます。ピーターパンは子供達に妖精の粉をつけてあげて飛び方を教えて、皆で夜空へ飛び立っていく。向かう目的地ネバーランドへは「二つ目の角を右に曲がって、それから朝まで真っ直ぐゆく」

子供の心の地図。ネバーランドは島の形。そこにいるのはインディアンたち、そして海賊たち。フック船長はピーターパンに切られた右手の代わりに鉤をつけ、復讐心に燃えている。切られた右手をもらって食べ、味をしめたワニはいつもフック船長を狙っている。このワニは時計を飲み込んでいるので、いつもチクタクという音を鳴らしている。・・・・ディズニーアニメでもおなじみのストーリー。ピーターパンとティンカーベルは世界の人気者。

📎「おとなむけ✍️」・・・・(ピーターパンとは何者か)・・・・ピーターパンは大人になるのが嫌で、生まれた途端に母のもとを逃げ出してケンジントン公園で妖精たちと遊び呆けていた。ある日ふと母の家に帰ってみると窓は閉ざされ母の腕には・・・・自分ではない男の子が抱かれていた。大人になりたくなかった男の子は帰る家も母も失った永遠の少年ピーターパンになったのである。

妖精とは子供の夢の象徴。ネバーランドは子供のごっこ遊びの世界。その冒険と並行してウェンディの弟達を看るお母さんごっこがある。このウェンディの行動は大人になることへの憧れ。だからウェンディはネバーランドで遊びながらも家へ戻る事を決して忘れない。妖精ティンカーベルと仲良くなれないのは当然なのです。

冒険後、ウェンディはピーターパンも連れて我が家に帰ってくる。が、ピーターパンは現世の誘いを断る。その後、ピーターパンは毎年来るかと思えば何年も忘れたように現れない。・・・・やがてお母さんもナナも死んでしまい、ウェンディは結婚。ジェインという女の子が出来る。

そして、母と娘は再び現れる永遠の少年ピーターパンと同じ遊びを繰り返し、同じ夢を見続ける・・・・。

おそらく、この先ずっと。ジェインに娘が出来ればその娘に、その娘に娘が出来れば、さらに娘の娘のその娘・・・・。

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