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アラビアン・ナイト

🖌作者不詳

📖中世ペルシア。女達に不信の念を抱いていたシャハリヤール王は、毎日一人ずつの乙女を共寝してから殺させた。最後に大臣の二人の娘シャハラザードとドゥンヤーザードしか残らなくなったが、妹シャハラザードが面白おかしく物語を始めたので王はそれを途中で止めるのが惜しくなり、ついに1001夜に至って女達に対する憎悪も消え、シャハラザードを正妃に迎えてめでたしとなる。

主な物語はだいたい三種に分けられます。

①冒険物語

②愛の物語

③寓話・小話

📖「シンドバッドの航海」「アラジンと魔法のランプ」「アリババと40人の盗賊」などは①に入ります。あとの2つはわが国の多くの翻訳者が利用しているマクノーテン版原典には入っていません。これらはシリア辺りの昔話が後に取り入れられたと考えられています。②③は日本の「羽衣」「鶴の恩返し」と同じ説話、また、イランなどの愛の物語、インド・ペルシア・エジプトなどのイソップ風寓話・小話など。

📖魔神(ジン・ジンニーヤ)や怪鳥ルフ(ロック)、魔神を呼び出す指輪やランプ、呪文で開く扉や空飛ぶカーペットなどが物語を彩っています。

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