恋する女たち
📕『恋する女たち』
氷室冴子 1981
三人の女の子が恋に悩み、成長していく姿を描いた小説。
1986年に斉藤由貴主演、大森一樹監督により映画化される。
六年間の片思いが破れた校内屈指の美貌を誇る「緑子」
学年トップの優等生でありながら大学生の彼氏がいる「汀子」
理性的だが、恋愛関係にも理屈を求めてしまい告白ができない「多佳子」
多佳子は高校2年生。大学4年の姉・比呂子と下宿生活をしている。今日は、クラスメイトの緑子の3度目の葬儀の日。緑子は不幸のたびに葬儀をあげるのだった。ただ、今回は、今までとちょっと違って失恋での葬儀であった。この日の帰り道、汀子からも好きな人がいると聞かされショックを受ける多佳子。多佳子にも気になる相手、勝がいるのだが、どうしても口に出せないでいた。そんな時、偶然出会った勝から下級生の可奈との恋の悩みを打ち明けられる・・・。
高校二年生の物語。失恋を経験してひと回り大きくなった女(女の子ではない)の物語。