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かいじゅうたちのいるところ

Where the Wild Things Are (1963)


🖌モーリス・センダック


📖マックス少年が夜、狼の着ぐるみを着て家の中でふざけまわっている。マックスはお母さんに「かいじゅうめ!」と叱りつけられ、罰として夕食抜きで寝室に追いやられる。マックスが落ち込んでいると、突然、緑色の絨毯の毛が伸びて草木に・・・・。大きな森が生まれる。マックスは森を抜け海岸で待っていた船に乗り、一年と一日航海して、かいじゅうたちの住む島にたどり着いた・・・・。


📎センダックが描いたこの絵本は、子どもの深層心理を洞察する詩情豊かなストーリーと、それ自体が語る力を持つ表情豊かなイラストレーションを特徴としています。


✍️「この作品は、子供の、大人に強いられるストレスの克服と、現実の受容がテーマである。」


📎出版当初は「子どもを怖がらせる」「主人公が逃避的」という批判もありましたがセンダック自身は、恐怖や心配は子どもたちがもともと日常的に経験する要素であり、子どもたちはファンタジーを通してそれらを克服し、カタルシスを得るのだ、と述べています。


✍️「真の絵本は、目に見える詩です。」 センダック

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