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映像作品の原作としてのPodcastの魅力

2019.12.16に公開されたこちらの記事、ソニーミュージックの米国支社がニューヨークにPodcast専門の新規事業拠点を作ったそうです。
人材の引き抜きや新規番組の作成やPodcastでの投資に積極的。

Podcastは音声ファイルをインターネット上にアップロードするだけで始められるので音楽の配信は権利上出来ないはずです。音楽のPRをするにはラジオの方が有効かと思われますが一体なぜなのか?

上記紹介した記事の後半にも書かれていますが

こうして見ると、ソニーミュージックはポッドキャストのオリジナル番組を自主制作もしくは共同制作し続け、テレビや映画、NetflixやAmazon Primeなどで映像化する、プレミアムコンテンツ・ビジネスでの収益化を狙う戦略に沿ったものだろうと想像がつく。将来は、アップルのApple TV+やディズニーのDisney+など、オンデマンドな映像ストリーミングの需要はさらに高まるはずだし、子供向けコンテンツも需要が増えるだろう。

ソニーのエンタメ関連事業は、ソニーミュージック(音楽)、ソニー・ピクチャーズ(映像)、ソニーインタラクティブエンターテイメント(ゲーム)、と多岐に渡るのでPodcastで人気になった番組を原作にして映像化やゲーム化としてバリューを広げるのは自然なことでしょう。

Podcastの魅力

「とう!」と喋るだけで飛ぶことが出来る音声コンテンツは製作費の面や関わる人の数が映像に比べて少なく済むのと、放送時間の尺や広告主の配慮をしなくてもいいインターネット公開で済むPodcast、それらを併せて原作の当たり外れを確認するための「砂場」を作った段階。Podcastとしての魅力を有効活用している事例かと思われます。

補足:Podcast原作の映像作品

ちなみに、NetflixやAmazonプライムにはPodcast原作の映像作品が既に公開されています。

実話をもとにした恋愛ホラードラマ
「ダーティ・ジョン -秘密と嘘- | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト」

帰還兵のPTSDという、アメリカの社会問題をテーマにしたサスペンススリラー
「ホームカミング (字幕版)」

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07NS9LSH3

どちらの作品もシーズン2の作成が決まっています。

補足2:逆Podcast原作

日本では映像作品をPodcastにした試みもあります。

緊急通報指令室のオペレーターによる電話だけで話が進む
「THE GUILTY / ギルティ by AudioMovie® オーディオムービー」

TBSラジオが公開している期間限定のPodcastです。初めてのPodcast、ラジオドラマの入門としてもいい作品になると思います。


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