袴の着付け中、私だけみんなと逆の方向を向いていた話。
昨日、卒業式で袴の着付けをしてもらいました。
袴を着れることがワクワクで、朝早くから会場へ。
会場は広い畳の部屋で、結構大勢の人たちが壁を向いて、それぞれ着付けをしてもらっている感じで、忙しそうにみんな着替えていく。
部屋に入って私もみんなと同じように壁の方を向いて、着付けを始めてもらったのだけど。
どんな感じになってるのかなーってちょっと下を向いてみてみていたら、
「下を向くと崩れちゃうので、前を向いててもらえるといいです」って言われてしまった。
せっかくの袴が崩れるのは嫌だから、できるだけ前を向いてるようにしたんだけど、数分くらいしたら急にくるっと半回転させられて、なぜか私だけ、壁ではなくてみんなの方を向いて着付けの続きが始まった。
同じような着物の方もいますか?
少し会場が落ち着いてきましたかね?
って、いろいろ話しかけられて、私は周りを見渡しながら、こんな人がいるとかいろいろと話していた。
気づいたら、自分が袴姿になっていた。この時、着付師の方、すごいなと思った。
多分あの時、私は注意された後も無意識に下を見てしまっていたんだと思う。
そんな私を見て、この子言ってもダメだって思って、前を向きたくなるような環境を瞬間で作ったんだと思う。
まんまと私は、ひたすら前を眺めて、楽しくみんなの背中を眺めてた。
誰かに何かして欲しい時は、話すよりそういう環境を作ってしまった方が早いよねっていう身近な例を見つけて、なるほどなるほどと思った。
流石にちょっと色んな意味で恥ずかしすぎたんですが、着付師さんを尊敬しました。
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