パンケーキ
つくるのが好きな料理は?ときかれたら、パンケーキ!といつもこたえる。
かわいい食べ物なイメージがあるけど、理由は全くもってかわいくない。
わたしが作れる数少ない料理たちは大体玉子料理で、混ぜておけば出来上がるありがたさに甘えてきた。
卵焼きとか卵かけご飯とかも好きだけど、一番極めてきたのはパンケーキ。
ホットケーキミックスを使うやつも、家にある小麦粉で作るのも、両方好き。
書かれた分量どおりつくるのに、ちょっとした火加減や泡だて加減で、形とかいろとか食感が変わるのが面白い。次のときはこうやってやろうって考えながら、毎回ちょっと焦がしたり、いいかんじにできたりしてる。
たべるときも、ちょっといい休日感が出るし、家族に分けたりともだちに分けたりすると喜んでもらえるのもいい。それなのに、そこまで作るのは時間がかからないし洗い物もふえない。
ごはんものは、なぜかいつまでたっても上達しない。私が考えるに、作る行程に味見が必要なものは作るのが難しい。
味見するのは面倒だし、何か違うなって思って色々いれてみてもどんどんちがくなっていくだけで、完成したごはんを、無心で食べることになる。
まずいわけじゃないけど、おいしいのかもわからない。
一人暮らししてた頃は、自分が作ったごはんの味が不思議すぎたからか、ちょっとしたチェーン店のごはんの味に、泣くほど感動していた。
あの頃は特に、料理はレシピをみて作るもの、ということさえ考えてなくて、フィーリングでなんでも突っ込んでいたからそりゃそうなるなと今は思う。
包丁も怖くて買ってなかったから、ほうれん草をそのまま鍋に突っ込み、とりあえずコンソメでゆでるみたいなことをしてたけど、あきらかに、これは、なんなんだろう、、、ってものを食べていた。
コロナ禍にはいってからは、ともだちたちと自炊の写真を送りあっていた時期があって、ともだちの作ったケーキがおいしそうで、自分も!と意気込み、パンケーキにヨーグルト(生クリームがわり)を塗りたくり、パプリカ(イチゴとパイナップルがわり)をのせて、フレグラ(カリカリ食感をプラス!)をかけて、ケーキ作った!といってともだちに写真を送っていたりもした。たまにその写真を見返すとなんでこれを正気で作れていたのかとゾッとする。創作意欲が高いということにしておきたいけど、ほんとうに何を食べてるのかわからなくなりながら栄養摂取していた。
ちなみに電子レンジもなかったからお湯で冷凍のごはんをあたためようとして、そのままお鍋のなかに汁が95%のおかゆみたいなのを作って食べたりもしてた。千切りキャベツをゆでたらお鍋のなかでキャベツたちがちりじりになって、セルフ流しソーメンしたこともある。
キッチンエピソードとなるとほかにもやばいのがたくさんあって、とてもここには書けない。
いまでも自炊をするとなると味付けが要らない卵料理がほとんど。はなまるうどんで大好きな卵あんかけうどんとかも、卵の形をかえるだけだからよく作っている。ふわふわ玉子には自信がある。白だしだけで味が着くのもいいところ。
さいきんもつくるものといえば混ぜて焼いて出来上がるものばかり。たまにはサムゲタンとかラタトゥイユとか、しょっぱいものにも挑戦したいなぁと思う。
作れないくせにこういうのを作ろうとする時点で、未来が見えてしまってトホホという気持ち。
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