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角野隼斗さんの楽譜についての覚書


角野隼斗(すみのはやと)さんの楽譜がヤマハミュージックエンタテインメントから2024年1月31日に発売になるらしい。Xでご本人がポストしていた。
私は実をいえばファンでもなんでもない。楽譜大好き楽譜フェチなのである。
それでくいついたというわけ。

「大猫のワルツ」「胎動」「追憶」「奏鳴」のほか、トイピアノやピアニカも駆使して軽快に演奏される「ティンカーランド」、CMのために書き下ろされたジャジーなナンバー「TOUT LE MONDE VALSE」、ピアノトリオ(バイオリン・チェロ・ピアノ)で演奏される美しい楽曲「かすみ草」の全7 曲を収載。

Amazon記載より

そこで、楽譜を購入しようと思い、その前に曲を確認してみた。
(1)大猫のワルツ
どうやら画面を見てもわかるように自分の猫のワルツということらしい。ただのワルツだけでは終わらないおちゃめでキャッチーなメロディーが付随している。しかし上級には違いない。ちょっとこれは難しいな。私には弾けそうもない。

(2)胎動
左手が主旋律で右手が伴奏になっていて、伴奏部分がハープのようで神秘的で全体的に重厚な作品になっている。これも難曲。

(3)追憶
これはショパンの「バラード2」の落ち着いた部分だけのメロディーが使われていて、どこか寂しい印象。なぜグランドピアノじゃなくてアップライトなのかは、見ていただけばわかるのだが、弦を手で直接弾(はじ)くのである。広い部屋で演奏しているがうっ屈とした人生のある意味なげやりな、そして美しい繊細な心理を映し出している。内向的な音で、これならなんとか弾けそうな気がする。


(4)奏鳴(そうめい)ソナタという意味だが⋯⋯。日本語にした理由はあるのだろうか?これは自分が弾くには難易度が高すぎて考えようがない。楽譜をイメージするだけでわかる。

(5)ティンカーランド
楽しい!真似はする気にならないけど、これは動画だけで楽しむことにしておこう。トイピアノというものはプロが弾くと素晴らしくメロディアスになるんですね。

(6)TOUT LE MONDE VALSE
CMの音楽ですね。ブルボンさんの公式サイトからのひっぱってきました。この方が実際インタビューを受けているのでご興味のある方はどうぞ。セッションが楽しそうで、うっとりします。これも上級者向けで、楽譜ではどうアレンジされているのか気になります。もっとシンプルにしてくれないかな。

(7)かすみ草
やっと弾けそうな作品ですよ。なんだかほっと致しました。軽いタッチながら確かにかすみ草のように可憐なそして繊細なラインが出てます。のんびりした曲なのでおすすめ。自宅で一人で弾くにはいいですね。盛り上がりの部分が赤くなった頬をイメージさせます。

楽譜のコーナーは以上です。

noteもやってらして(https://note.com/880hz)滅多に更新はしないみたいですが、今はNYに住んでらっしゃるということで心境などを語っております。
実は私もアメリカには7年暮らしておりまして、角野さんの言っている意味がよくわかります。日本は好きだけどアーティストとしての流域が狭まってくるというようなことをおっしゃってるんですが、まずNYはどんな街かといいますと、ずばり自分らしくイラストで表現したものがあります。

「NYの巨人」グラフィックス

見づらくてすいません。なにぶん昔の作品で保存状態も悪いものだから。これは広告のコンペで応募したものでした。落選しましたが。
私のような感覚派人間の場合、言葉で説明するのは苦手でして、NYとは、こんな感じです(笑)

アメリカに7年暮らしている時に、クリーヴランド管弦楽団を聴きにいったことが数回あります。指揮者はフランツ・ウェルザー=メスト。ヨーロッパ人で、音もアメリカでの演奏とは思えない崇高な厳格なものでした。
しかしですね、その演奏の前に、現代音楽の学生が入ってきて突然指揮をしだした。それがものすごい破壊力のある、恐ろしく陰鬱な曲でした。もう絶望感まるだしなんです。お葬式に参列している気分になりました。でもクラシックしか聴かないので新鮮で驚いたのを、今回角野さんの演奏をYouTubeで聴いて思い出したのです。

新しい人の世界は昔より広いです。さまざまな文化、人間に触れあうことで視野が驚くほど広いんです。その源流がたとえクラシックにあっても全て忘れてしまうほどのパワーがあります。私は独学でピアノを弾いているので楽譜のことは感覚で捕らえているわけですけど、新しい楽譜を見ると嬉しくて指が動きます。
だいたい、一度聴いて覚えて楽譜をなぞるのですが、今回の楽譜はそうはいきませんね。どれも超上級者向けで、ご本人がXで「難しいかもしれないけど」って言ってましたが、それはないだろうと思うわけですよ。

というわけで、ファンでもないのに、通称かてぃんさんの楽譜についての意見でした。購入するの?というわけですが、悩みますね。この記事はほぼ自分のために書いたので、いざ、ざっと聴いてみたら心が折れた。うーん、天才ではありませんから、無理かも。ただ、「追憶」だけは特別、ひっかかりますね。特にショパンのバラードは難曲で弾けません。それをソフトにアレンジされてる部分が気に入りました。(アレンジなんて言ったら誰かに怒られそうだけど)この曲はぜひトライしてみたいです。やっぱり購入しようと思います。ではでは

追記
一言追記しておきます。私は専門家でもなくピアニストでもアマチュアピアニストですらありません。本当に普通の人間なので、表現などに対してはご勘弁ください。また、ファンのかたからしたら、うすっぺらい解釈と思われてもしょうがないことはわかっております。ここは全国どこでもいる一音楽ファンとしての見解だと広い心でお許しください。

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