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【短編小説】この世に無駄な事なんてない


ラジオを聴いていると、「この世に無駄なことはない!」と聞こえてきた。

それを実感するためには自分の足で歩いていくしかないということを知っている僕は、心から絶望する。


希望のある言葉が嫌いだ。

目の前に、人参のように光をちらつかせて、いざ手を伸ばしたら、どうせすぐに消えてしまう。

誰も担保してくれないから、だから僕は、奈落で探している気分になるんだ。


誰か教えて欲しい。

この屹立する現実の中に、どうやったら、無駄な事がないなんて思えるのか。



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