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幼児期の向き・不向き

どうも、とおるパパです。
今回は幼児期における向き・不向きについて書きます。
この向き不向きに関しては「運動」の分野においての内容です。


運動能力は遺伝しない

外などで遊んでいる時に、他の子に比べて足が遅い、
あまり歩かない等、ん?と首を傾げたくなるような場面を見ると、
「あぁ、私に似て運動は苦手なタイプなのかしら・・・」
「パパに似たら良かったのに・・・」
などと思う親もいらっしゃるのではないでしょうか?

結論を言うと、
6歳までは単なる『経験の差』でしかありません。
足が速い子は走る経験
体力がある子はたくさん体を使って遊んだ経験
などの経験がたくさんある、ただそれだけなんです。

基本的な運動能力に遺伝は関係ありません
ただ6歳までの時間制限があるので、歩き始めてからの
5年間ほどはぜひ意識して外遊びや室内での親子あそびを行いましょう。

「うちの子は運動に対して億劫なのですが、どうしたらいいですか?」

とよく質問を受けます。
詳しく話を聞くと、公園などに行ってもママから離れずに
自分で遊びにいかないとのこと。

そのママにいくつか質問をしてみました。

Q:運動は得意ですか?苦手ですか?
A:苦手です。

Q:小さい頃に公園などでたくさん遊んだ記憶はありますか?
A:あまりありません。

Q:親からはよく危ないよ、気をつけてなどたくさん言われましたか?
A:はい、危ないからそんなことはするなと言われた記憶は結構あります。

Q:お子さんにも言ったりすることはありますか?
A:あらためて振り返ると、家の中でも公園でもつい「危ない」と言ってしまっていたり、すぐに手を差し伸べていたかも。

このママは自分の育った環境を無意識に自分の子にしていることに
気がついてくださいました。この場合、子どもが運動に対して億劫なのは、遺伝ではなく環境が原因である可能性が高いですよね。

やったことないことをやる時に、いわゆる過保護すぎると、子ども本来の好奇心が発揮されなくなってしまうことがあります。

高いところに立ってジャンプしようとしている時や登れなそうなところに登ろうとしている時、良かれと思って「危ないよ」「ここは登れないよ」と最初から手を出してしまう。
これでは子どものチャレンジ精神や好奇心が削がれてしまいます。

こういった声掛けを遊ぶたびに聞いている子ども側から見ると、「ママパパは僕ができないと思っている」「失敗すると思ってる」「失敗されたくないと思ってる」と感じられます。

「失敗されたくない」ということは、子どもにとっては「自分のありのままの姿を受け入れてもらえない」ということ。
これは、子どもの自信を奪うだけでなく、親から愛されていないのではないか、という不安を大きくしてしまいます。
このように、「運動に対して億劫」というのは、向き・不向きではなく、そういった自信のなさや不安が原因であることの方が多いのです。


失敗は大切な経験

子どもは好奇心の塊です。体が動かせるようになると、「ここからジャンプできるかな?」「ここは登れるかな?」「この石を投げたらどうなるのかな?」など日々、実験をするようになります。

親から見ると、「おー危ない危ない」と思うことばかり。できそうもないことをやりたがると、あとが大変とか、時間がかかるとか、結局失敗して泣くとか、大人にとっては面倒なことになりそうだと考えがちですよね。

でも、思いっきり転んだり、擦り傷をつくったり、着地でバランスを崩して頭をぶつけたりする失敗は、子どもにとってはかけがえのない経験や今後のものさしになります

失敗して泣いているときに、「そうか、失敗して悲しかったね。またやってみようね」と言葉にして伝えられたら、子どもは自分が抱えている感情を理解してもらえたと思えますし、
できたときに「やったね!」と褒めることができれば、チャレンジしてよかったという自信になります。

この経験の積み重ねが運動への自信にもつながり、その結果運動だけじゃなくどんなことにも恐れずチャレンジできる気持ちも育まれるのです。

まとめ

幼児期では向き・不向きは決まりません。すべては経験の差なので、できるだけやったことないことをチャレンジさせて、失敗も成功も経験させてあげましょう

本当に危ないようなところではやめさせないといけませんが、大人が見ていればそこまで心配ないようであれば、「見守る」という選択をして、子どもの自己肯定感や自信を高めるいい機会にしちゃうのがいいと思います。

必要最小限のケガで抑えられるように、できるだけ目を離さず、いつでも手を差し伸べられる距離でチャレンジさせる機会を増やしてあげましょう。


おわり


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