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短歌会はじめました 2

 よく行く飲み屋さんで会う人たちと、短歌会をはじめてみました。
誰ひとり経験者はいないし、師匠もいない、勝手に楽しく読んでみる会です。第2回目は4月14日開催、テーマは「緑」。

「緑」

ある山に翠の池あり栃の実が落ちて沈むを誰も知らぬ (かなた)
奔放に生い育つ碧と蝉時雨沈黙の時に朽ちる砲台 (かなた)
葉の上に水滴光り土匂う雨の降る庭なにもない午後 (かなた)
グレゴリオ聖歌鳴るほの暗き部屋映るは眩し日盛りの庭 (かなた)

君を待つ交差点には人多し電話取る人信号は緑 (あかりん)
ネオン落ち緑の瓶を上る泡意識は沈む夜の底へと (あかりん)
消灯後プリングルスをモニターの光で開けるオフィスは無人 (あかりん)

白線を飛びながら渡った青信号私は未だ抜けないその癖 (桃子)
新緑と水面に映る光の粒目にしか残せぬその美しさ (桃子)
「結婚したいね」なんて言ったね缶ビール片手に語った青き月 (桃子)

あなた待つ来ないとおもい持つ荷物降り積もる雪目印の緑 (ギズモ)
赤トマレ黄色は注意母の教え緑のランプ逃げる先には (ギズモ)
いつだってハンドル握るこの人生ガソリン満タン緑のカンバン (ギズモ)

千鳥足しゃっくり待ちでコンビニに部屋に泊まるは緑のたぬき (とも)
緑の服踊り狂いし酒の華宵に記憶と泡に溶けゆく (とも)

みどり色葉っぱがキラキラ青梅街道新芽に見つけるはじめの一歩 
(まりこ)

次回のテーマは「晴れ」

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