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急成長しているウェブトゥーンとは?市場規模と制作環境について学ぼう。

本記事の概要
・縦スクロール+フルカラーの韓国発祥であるWebtoonは世界的に浸透している。
・市場規模も大きく今後、急速に成長していく可能性を持っている。
・日本のWebtoon作品は少ない。
・スタジオ型を採用できる大手の出版社がほとんどないのが現状。
・ソラジマはスタジオ型を採用していてWebtoonでもヒット作品を出している。

1.Webtoonとは

通勤中や通学中、ちょっとした空き時間にスマホでマンガを読んでいる人は多いのではないでしょうか?

マンガというと見開きでモノクロなイメージがあるかもしれませんが、最近のマンガには”縦スクロール”で”フルカラー”のマンガも多く見られます。

この”縦スクロール+フルカラー”のスマホで読むのに特化した形式を持つマンガを「Webtoon」と言います。

Webtoonは韓国発祥のマンガ形式で、今では世界的にも王道のマンガ形式となっています。

代表的な作品としては実写ドラマにもなっている「梨泰院クラス」や「女神降臨」、「偽装不倫」など数多くあります。

2.Webtoon市場

Webtoon市場については
・マンガアプリの利用状況
・マンガアプリのWebtoon取り扱い状況
・市場規模の広さ
の3つの観点で見ていきたいと思います。

<マンガアプリの利用状況>

マンガアプリの利用状況はLINEマンガ、ピッコマが圧倒的に多くなっています。

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上記記のグラフを見ると少年ジャンプ+、マガポケ、マンガワンよりもLINEマンガとピッコマのユーザー数が圧倒的に多いことが分かります。(日経BP『日経エンタテインメント!』2021年7月号、93頁より引用)。

また、ユーザー数の伸び率もLINEマンガやピッコマは良いのに対して、他の3つのアプリは伸び悩んでいます。

加えて、ピッコマでは配信作品数の1割程度であるWebtoonが販売額の45%を占めています。

<市場規模の大きさ>

日本でのユーザー数が多いLINEマンガやピッコマ、comicoですが、Webtoonの今後の成長に注目しており世界的に展開していくことを視野に入れて行動を始めています。

LINEマンガでは運営元であるLINE Digital Frontier株式会社が株式をWebtoon Entertainment Inc.に2020年5月に譲渡することを決定してます。

これにより、アメリカや韓国、その他で展開するWebtoonサービスと連携しLINEマンガや日本作品、日本のデジタル作家のグローバル展開を目指すことができると発表しました。

一方、ピッコマを運営するKakao japanは2021年5月に香港系投資ファンドを引受先とする第三者割当増資で約600億円を調達し、マンガコンテンツの拡充にあてることを発表しています。

加えて韓国企業NHNのNHN japanが運営するcomicoは世界累計3500万ダウンロードを突破するなど、世界規模でWebtoon市場が急速に成長しています。

また、AMBIのWebtoon特集のメディアでも下記のようなデータも掲載されています。

事実、世界のWebtoon市場は、2028年までに約3兆5,330億円(262億1,359万米ドル)に成長するという予測も(*)。2021年は約4,951億円(36億7347万米ドル)であることを考えると、今後急激な成長が期待されていることがわかるだろう。

AMBI

<マンガアプリのWebtoon取り扱い状況>

Webtoonを取り扱っているマンガアプリでも、日本の作品が圧倒的に少ないという現状があります。

LINEマンガやピッコマ、comicoではWebtoon作品を多く取り扱っていますが、少年ジャンプ+、マガポケ、マンガワンではWebtoon作品の取扱数は前者と比べると多くはありません。

そして、Webtoon作品を取り扱っているLINEマンガやcomico、ピッコマでもほとんどの作品が韓国や海外生れの作品で日本の作品が圧倒的に少ないのが現状です。

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上記の画像はピッコマで配信されているマンガの人気ランキング画面です。この人気ランキング上位50作品の内日本の作品は6つだけとなっています。(2021年10月時点)

このことからも日本の作品が少ないことが分かるのではないでしょうか?

まとめ

以上3つの観点からWebtoon市場が、国内での需要増加はもちろん、世界で急速に成長していることが分かったと思います。

その一方で、国内での需要が多いのにもかかわらず供給量が少ないという事実も浮き彫りになってきました。

国内の需要⤴
でも、供給量が足りていない

3.日本のWebtoon作品が少ない理由

日本の作品が少ないのはWebtoonがフルカラーで連載するため特有の制作形態を取るからです。

一般的な見開きタイプのマンガの連載では編集者と原作者(=マンガ家)との二人三脚でマンガを制作しています。

基本的にはマンガ家がアシスタントを雇い、ネームや下書き、トーン貼りといったマンガ作成の工程を経て編集者の元へ完成した作品が届くという流れになっています。

一方でWebtoonを制作するには編集者が原作者と連携を取ることは同じですが、ネーム・イラスト・カラー・背景などそれぞれの工程ごとに専門の担当者を編集者が採用して制作を行う”スタジオ型”を取り入れています。

スタジオ型と一般的な出版社のマンガ編集形態の違い

Webtoonはフルカラーでの連載が基本となるため従来型の制作形態では人手が足り無いという事態が発生してしまいます。

各工程ごとに分ける分業型でマンガを作ることができるのかと疑問に思う方もいるかもしれませんが、Webtoon発祥の韓国でのスタジオ型という分業でマンガを制作する形態は実際に取り入れられています。

その結果、各工程を専門のクリエイターが担当することで、完成度の高いマンガを作ることが可能となっています。

現在、日本でも出版社がスタジオ型を取り入れようとすると行動していますが、ノウハウや監修など様々な課題があるため難しいことが現状です。

このようにスタジオ型を取り入れている会社がほとんどないため日本のWebtoon作品が少ないという状況が生れています。

4.スタジオ型でWebtoonを作れるソラジマ!

スタジオ型を採用している会社がほとんどない中、ソラジマはWebtoonの可能性にいち早く気づきスタジオ型を取り入れWebtoon事業に力を入れています。

会社設立当初から始めたYouTubeアニメ事業でもスタジオ型を取り入れていた経験を活かし、Webtoon事業でもスタジオ型を取り入れ制作を進めることに成功しました。

悪役荒野

実際にソラジマWebtoon事業の第一弾としてcomicoにて連載中の『婚約を破棄された悪役令嬢は荒野に生きる。』は公開1週間でデイリーランキング&女性人気ランキングNo.1を獲得しました(マンガアプリcomico調べ  2021年8月15日)。

そして、その勢いは日本だけにとどまらずタイでの配信も決定しています。


最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。それではまた次のnoteでお会いしましょう!


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