【2022年2月作成】自分の作品を世に出すチャンス!Webtoonの企画作家って具体的に何やるの?
*本記事は2022年2月に作成されました。
こんにちは。
岩島朋未と申します。
現在、脚本と漫画原作を執筆しております。
今この記事を読んでいる方は、おそらく「企画作家」について既に強い感心を持っていることと思います。
ソラジマのいう企画作家とは、オリジナル企画をゼロから考え、ストーリーを作っていく人のことです。
ここではタイトル通り「企画作家は具体的に何をやるのか」少し前まで私も気になっていたことを、実際に執筆してみて得たことなどを踏まえてお話します。
ソラジマと出会うまで
まずは私が何者かを少しお話したいと思います。
私が物書きへの漠然とした憧れを持ったのは中学生の頃。趣味で小説を書いていました。
体を動かすことも好きで、小・中はバレーボール、高校では陸上長距離。大学ではマラソンやトレイルランニングをやっていました。
美術の教員を目指していた大学3年時。私が趣味で小説を書いているのを知っているバイトの先輩から、脚本コンクールの存在を教わりました。そして脚本の書き方を習う為に、日本脚本家連盟のスクールに通うこととなります。
すると脚本家になりたい思いの方が強くなり、進路を変更。
脚本の勉強を続けながら、大学卒業後はロードバイクショップに勤務し、レース等にも出場。それから結婚、出産し、現在子供が二人います。
大学時から脚本コンクールへの応募をはじめ、私はすぐにデビューする!と思っていたものの、一次で落ちるのが当たり前。やっと一次を突破できても最終まで行くことはありませんでした。
ただもう私は脚本家になると心に決めていましたから、腐ることはなかったと思います。
2014年。スクールで開催された第48回放送脚本新人賞で奨励賞をいただきました。ただその先に繋げられないもどかしい思いがありました。
どうしたらデビューできるのか。
すぐそばではコンクール受賞からの連ドラデビューという方もいて、もちろん努力をして掴んだものだとは思っているのですが、傍からはまるで美しく眩しいシンデレラを見ているようでした。
私はいわゆる王道では進めないのかもしれない。と思いました。ですが夢を諦める選択肢はありませんでした。
2016年。ドラマデザイン社主催、第2回ジュブナイル脚本大賞で「テイクオーバーゾーン」が大賞受賞。「テイクオーバーゾーン」は様々なご縁に恵まれて映画化。(山嵜晋平監督)
2019年、第32回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門に選出されました。(2021年10月に配信がスタートしました。)
この映画化作品に関わる辺りから、ついにお仕事として脚本を書くようになっていきます。
この映画のYouTube予告を観たというソラジマの方から、
2021年のはじめ、TwitterのDMにYoutubeアニメ脚本のお仕事の連絡がきました。
それから何となくでしか知らなかったYouTubeアニメというものを調べていくこととなります。
私はドラマ脚本を書きたいと思っていましたので、これはもし関わっても回り道になりそうだなと最初は思いました。
その時の私は受け身がちで、何もしていないのと同じでした。
二日ぐらい悩んでいたのですが、家族の「新しいチャレンジをした方がいい」という言葉に背中押され、お話を伺う機会をいただければと返事をしました。
ソラジマは若い人が多く、活気のある熱い印象を受けました。自分からどんどん動いていく人達ばかりです。
私が脚本で参加することとなったチャンネルは原作があるもので、その魅力的な原作のキャラクター達にYouTubeアニメの中でどう動いてもらうかを毎週考えます。
原作のあるものが実写化、アニメ化というのは多いですから、かなり学びがあると感じています。
企画作家になるきっかけ
YouTubeアニメの脚本を書かせていただくようになって数か月経った頃。代表の前田さんからお声がけがあり、「不倫」をテーマにしたWebtoonの企画募集をしていると聞きました。
当時、Webtoonなにそれ状態でした。
Webtoonは韓国発祥の縦読みフルカラーのデジタルコミック。
育児中はなかなか気軽に書店に行けなくて、漫画はスマホで読むのがほとんどになっていました。その中に縦読みフルカラーもあり、あれがWebtoonか!と繋がったのでした。
その頃のソラジマはWebtoon事業部が立ち上がって間も無い頃で、事業部がまず力を入れて取り組むと決めたテーマのひとつが「不倫」でした。
前田さんはそのテーマなら書けそうな人がいると、私に声を掛けてくださったようです。
なぜやると決めたのか
漫画原作についてはコンクールの応募経験があったのですが、応募総数はとてつもなく多く、狭き門と思っていました。
結婚・出産を経験しているのもあってか、私が読む漫画の中には「不倫」がテーマのものもありました。深い人間ドラマがそこにはあります。これは是非書かせてくださいと、コンペへの参加を決めました。
自分の強みを生かせるテーマであったことが、やると決めた最大の理由です。
現在ソラジマで力を入れているテーマについてはこちらをご覧ください。
企画作家になると何をやるのか
企画書には、どんな話であるか、キャラクター、大まかなストーリー、魅力となるポイントなどを書いて提出します。
漫画編集者さんは集まっている様々な企画の中で、これだと思う企画を選んで担当になるとのことです。
私がコンペに提出した企画書はありがたいお返事をいただいたものの、漫画編集者さんの挙手がない限りは始めることができないので、数か月待つことになるかもしれないと言われました。
良いご縁があるといいなと願いつつ、その間も様々な挑戦と執筆をしていました。
およそ2か月後。漫画編集者さんが決まったと知らせを受け、顔合わせ。私の場合はYouTubeアニメ脚本の打ち合わせで会社に伺う事があるので、その時に顔合わせをしました。
企画書を元に、漫画編集者さんと方向性についての確認などを行います。
そして話の大枠(何章でどんなことをやるのか等)をもう少し詰め、キャラクターの詳細、世界観、舞台となる場所などをすべてまず企画作家が考え、原作のマニュアルを作成します。絵のイメージについても、作品名を伝え、このような絵の感じにしていただきたいですと希望を出しました。
執筆は週2話ペース。週1で漫画編集者さんとミーティングを行い、ストーリーの流れの確認を行います。オンラインでのミーティングやチャットでのやりとりがメインとなりますので、遠方でも全然問題ありません。
初稿を書き終えたら、漫画編集者さんや配信先の担当の方からフィードバックをいただき、直していきます。
執筆用のシートは決まったものがありますが、書き方についてはわりと自由です。私は脚本のように書いていますが、小説のように書く方もいます。自分のやりやすい形で執筆している印象です。
ソラジマの漫画制作は分業体制のスタジオ型となっており、作業効率が各段に上がります。ひと作品に10数名が関わってきますので、どこかで原作の意図が伝わらなくなってしまわないように気をつけます。執筆する際はどのような感情で言っているかなども細かく書くようにし、次の工程となるネーム担当の方へ漫画編集者さんがお渡しします。
ネームが完成すると私も見せていただき、意図が伝わっているか、こうしてほしいという部分があれば、コメントを出させていただきます。逆に私の方でセリフや構成を調整することもあります。
スタジオ型ですと、作品チームをまとめる漫画編集者さん以外は他のクリエイターさんと関わる事がほぼありません。なのでここで言わせていただきたいんです…
私が考えたストーリーのキャラデザインをし、ネームにし、線画にし、着彩し、背景を描き、仕上げをしていく、他にも関わっている方はいらっしゃいますが、それぞれの担当の方には本当に感謝しています!
チームの一員として、引き続き執筆がんばります!
私の執筆作品はまもなく配信開始となります。
ドキドキですが、楽しみだと思う気持ちも大きいです。
セイサイのシナリオについて▼
企画作家のメリット
名前がクレジットされることです!
今までの積み重ねがあったからこそ繋がるものもありますから、自分が関わった作品であると伝えられることは作家活動において、かなり励みになります!
今後の目標と野望
関わる作品には全力で取り組んでいく所存です。
脚本でも、漫画原作でも、原作のある作品に関わる時でも、心に残るものを作っていきたいと思っています。そしてそれを今年はどんどんお届けしていきたい。
自分がストーリーを執筆した漫画作品がドラマ化され、その脚本を私が書く!それが野望です!
さいごに
こどもを産む時と似ているのですが、新しい事が始まる・始めるとなると、今の生活が変わってしまう事に不安を感じてしまうかもしれません。ただ始まってみればそこには今まで自分が知らなかった魅力的な世界があって、あの不安はなんだったのだろうと思うことがあります。
ここまで読んだ方は「埋もれるつもりはない」という私と同じような思いを持った方もいるのではないでしょうか。
今何が自分の選択を鈍らせているのか…前例がない・よくわからない。もしそういった理由でしたら、自分で形を作っていくんだ!くらいの気持ちでいってみてください。
情熱は抑えることができませんから、だったらガンガン行った方がいいですよね。
企画も募集しているところだそうですので、チャンスだと思います。
みなさまここまで読んでくださりありがとうございました!
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