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それでも・・・ 父は、父ですから  ② 肺から骨 脳への転移

今日の天気予報は雨、

朝起きるとどんよりと曇り空だったので、

路面がぬれてない内に、愛犬の散歩にでかけましたが、

やっぱり途中から雨に降られてしまいました。

それでも竹林や、大きな木々に囲まれているところでは、

雨も当たらずに, 自然に対してありがたいなと感謝しました。



前回は、父からの知らせが仕事休憩中の私の携帯に

届いたところでした。

そうです。私の誕生日に・・・


私が小さい時から、父はタバコを吸っていました

時折「これと同じたばこを買ってきて」と空になったパッケージを渡されて近所の自動販売機に買いに行ったのを今でも覚えています。

お風呂でもトイレでも吸っていたので、いつもたばこ臭かったです。

私は21歳の頃から吸う様になりました。

だから、たばこをあれだけ吸っていれば、肺がんになるのは自業自得だと思っています。

とは言え、その父の知らせを聞いた時には、ショックで吸っていたたばこが吸えなくなりました。頭の整理ができずにただただ涙がこぼれてきていました。

職場に戻って、話しかけられても、返答しようとすると涙の栓がいっきに抜けてしまいそうで、声が出せませんでした。

家に帰って、母に話をするときも、泣きながら話したのを覚えています。



小学6年生までは、比較的普通の家庭だったと思います。

毎年キャンプに行ったり、バイクで父の後ろに乗ってドライブしたり、

釣りに行ったり、

引越しをして中学から、生活は一変しました

その時の思いもあって、私は父へは憎しみしかない存在になっていました

そして、うちの家庭をぶち壊した者たちがいる所へ

今までの心境では絶対に自ら出向こうなんて 思わなかった


同じ県内の端っこに住んでいたので、普段は使わない高速道路を走っていた

周りの景色と同じくらいの速さで、なぜか父との良い思い出が頭の中で

駆け巡っていた。 


1時間位で、父が住んでいる家の前まで来た

普段は行動的ではない私・・・ 石橋をたたいて たたいて渡る性格なので

ここまでやってきたのはいいけど、何と声を掛けたらいいのか?

奥さんが出迎えてくれた。

一生懸命、いろんな事を話してくれていたと思うが何も覚えていない。


導かれるまま、玄関に入った。

向かいの部屋に父がベッドの頭の部分をあげた状態でいた。

父は何食わぬ顔で、自分の顔をみている すかさず奥さんが

「長男さんが来てくれたよ」と言ってくれた。それでも 理解していない・・・


私は高齢者施設でケアマネの仕事をしていた

面会に来てくれた家族さんが、日に日に家族の顔も分からなくなってしまう経過を嫌というほど、遭遇してきた。

正直 マジかっ・・・ と凄い虚しさを感じた。

教科書に書いてあることだけの知識じゃなく ちゃんと家族の痛みとかそーいうのも理解しているつもりだった。 

こんなに残酷な事だったのか と身をもって知った


父の場合は肺がんから骨に転移し、脳へも転移してた。
腰が痛いと病院へ行った時には、遅かったのだそう


つづきはまた書いていきます。


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