初めてのポートレート写真を撮ってみた話
ポートレート写真を撮ってみたいけどなかなか機会がないと思っていたところに、カメラとレンズのサブスクサービスを提供しているGOOPASSが「ポートレートフォトウォーク in 代々木公園」を開催すると聞きつけたので、さっそく参加してみることにした。
内容は、GOOPASS社内のカメラマンと社員の方がモデルになり、代々木公園を散策しながらポートレート写真を撮るというもので、なんと参加費は無料なのである。
参加者は6名。カメラマンが予め下見しておいたスポットで、1人5分以内で写真を撮っていく。わたしの順番は4番目。順番待ちをしている間は、講師の方や前の人たちがどういうふうに撮影しているのかを見学しながら横から撮影したり、カメラマンに話を聞いたり、他の参加者と話をしたりと思い思いに過ごす。
彼岸花の咲く林間での撮影
最初の撮影場所は、林間の彼岸花が咲いているところ。公園の端っこなのであまり人は来ないけど、通路になっているのでウォーキングやジョギングしている集団がたまに通りかかる。
モデルさんへの指示の出し方や撮り方などを見て学びながら、自分なりにどう撮ってみたいか、どの場所で撮るかを考えてみる。この日は晴天で、木漏れ日がいい感じに撮影場所に差し込んでいる。
しかし、太陽の位置は刻々と変わる。この場所にいい感じに陽の光が差し込んでいるからここで撮ろうと思っていても、順番待ちしているうちに陰ってきてしまった。自然相手は時間との勝負だ。どのモードで撮るのか悩んだけど、周りをぼかしたいのでF値は開放にしておきたい。明るさが逐一変わるのだがISOも固定して、マニュアルモードでシャッタースピードだけ変えて調整することにした。
そうしてようやくわたしの順番が回ってきた。悩みながらまずは1枚撮ってみる。彼岸花が前ボケになるように撮ってみたのだが、若干日差しが弱まったこともあり少し暗い。
続いて、木の近くに移動してみる。この木をどう使うかはあまり思い浮かばないのだけど、ひとまず隣に立ってもらった。しかし、さすがはモデルさん。こちらが具体的な指示をしなくてもシャッターを切るたびにいろいろポーズを変えて表情をつくってくれる。
撮影していうちに、ようやく日差しが差し込んできてくれた。木漏れ日がいい感じに雰囲気を作ってくれている。
さて次はどうしようか。木しかないと割とすぐにパターンが尽きてしまう。そこで、小道具を使うことにした。幸い、地面にはたくさんの小道具が落ちている。木の枝を使って角にしてみよう。
モデルさんがおもしろがって楽しいポーズを作ってくれるので、こちらも楽しくなる。本来ならカメラマンが指示して盛り上げる立場なのに、完全に逆である。
葉っぱも使ってみる。ポーズは完全にお任せ。
小高い山で高低差を生かした撮影
続いて、小高い山になっている場所での撮影に移る。ここでは、高低差を生かした撮影を行う。さすがに5分間は長かったので、次から撮影時間は3分間に変更された。今度は順番が最後になったので他の人の撮影を見ながらじっくり撮影スポットを探したけど、順番待ちしている間に全て使われてしまった。
そこで、少し離れた場所で撮影することにした。木がいい感じに下の方に茂っている。枝や葉っぱも活かすことができそうだ。
山を降りたところに水道場もあったので、ここも使ってみる。上の水を飲む蛇口は使われてしまったので、手を洗う方を使う。
白いネイルがかわいかったので、アップで撮らせてもらった。
池の縁のベンチで撮影
続いて、噴水池の縁にあるベンチを使っての撮影。ここからは順番待ちではなく芸能人の囲み取材のように、一斉に撮影を行う。講師の方が望遠レンズを持ってきており、近付いた状態で撮影した写真がとても雰囲気あってよかったのだけど、今回は標準ズームしか持ってきていないので、これでがんばるしかない。
余談なのだけど、今回の参加者はとあるフォトグラファー育成プログラムを受けたフォトグラファーの卵たちで、そこの撮影では標準ズームしか使わないため全員標準ズームしか持ってきていなかったのである。
撮影が始まると同時に一斉にシャッターが切られた。ここでもモデルさんが一人一人に目線を送りながらポーズを変えてくれている。
待ち合わせしている友達が来たので手を振っている感じでとお願いしたら、笑顔で手を振ってくれた。ちなみにモデルの方は役者もされている。
グラフィックの描かれた壁の前で撮影
次は、跨線橋の柱に大きなグラフィックが描かれている場所で撮影を行う。ここでも、順番ではなく一斉で撮影する。
場所の雰囲気からして、少しアンダー目に撮ってもよさそうだ。
こちらの写真は、講師がモデルにポーズを指示し、全体的に撮影できるようにアンダーで撮るといいとアドバイスをもらって撮った1枚。なるほど、こういう撮り方もあるのか。
木漏れ日が差す木の前で撮影
最後は、ほとんど人が来ない静かな木漏れ日が差し込む場所での撮影。
存分に木漏れ日を活かした撮影ができる。
すぐ近くの植え込みを使って、前ボケを作ってみた。
こちらは失敗写真。葉っぱにピントが合ってしまった。瞳AF使っていたのに。
撮影を振り返る
これが初めてのポートレート撮影だったのだけど、人物を撮るのは難しい。でも、それ以上に楽しかった。ポートレート撮影というのは、モデルさんとのコミュニケーションで可能性が広がるし、引き出しも増えていく。そのために、もっと自分の引き出しを作っておきたいと強く感じた。
それと、屋外での撮影は調整の効かない自然光が相手なので、刻々と変化する光の位置と角度、明るさをどう活かすかは時間との勝負だと実感した。
今後も機会があれば積極的にポートレート撮影をしていきたい。
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