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ディスレクシアむすこの武器


「むすこさんに怒ることあります?」

中2の息子の特別支援教室(特支教室:旧通級)の担当の先生と先日雑談をしていた時のことです。

先生:「◯◯さん、◯◯くん(息子)に怒ることあります?」

実はあまり怒ったことが無いので…

私:「いやー、あります!あります!」

先生:「怒るイメージが無いので、そうなんですか??」

私:「いや、実はディスレクシアかLD気味なのがわかってから、ほとんど怒ったことがないんですよ。すみません。」

先生:「やっぱり!どう見ても、親御さんの◯◯くんへの接し方が良くて、他人との関係作りが上手なのはそのおかげだと思います。」

私:「いや〜、ありがとうございます。悪く言えば、ほったらかしっていうんですかねー。」

先生:「子供によりますけど、うるさく言うばかりで悪い方向に行く場合もありますから。特にこの時期(中学生)って。でも◯◯くんを見ていると、上級生、下級生問わず良い関係を築けているようですし、あとは担任の先生からも話があると思いますが、同じクラスの仲間で授業中に調子に乗っちゃうことがありそうですね(笑)。それも、仲間との良い関係があるからこそなんでしょうね。」

※詳しくは旧ブログをご参照ください。

私:「あ、あ、あ、前向きにとらえていただいて恐縮です。でも、運動を除けば、人との関係をうまく築けることぐらいしかありませんから(笑)」

先生:「でも、この時期ってなかなかできるものじゃありませんよ。」

私:「はい、あの子は保育園の頃からそうなんです。いつの間にか友達を作っちゃってるんです。電話魔ですし、スポーツ少年団の時も上級生、下級生関係なく校庭開放でサッカーをするためにみんな連れて行っちゃうし、小学校卒業する頃には同級生だけで行くはずの映画もなぜか下級生も連れてきちゃって、そのお母さんが慌てたこともあります。」

先生:「そうだったんですねー、いつも楽しそうですもんね。」

私:「もう、信用するしかないって感じです。でもどこでも見てるぞオーラは出してるつもりです(笑)」

そんなことをお話ししました。

ハンデをともだちに助けてもらうむすこ

特支教室にお世話になっていると言っても、情緒的な問題はなくディスレクシアなために文字から入る情報の理解や記憶がどうしても2,3年遅れてしまうむすこです。

今はだいぶ改善されてきていますが、小学中学年の頃までは、街場の表示板だって、地下鉄駅、マックの料金表示版だって読み取るのきつかった時期もありました。

そんな時にはともだちに読ませて、助けてもらっていました。

彼の自然に身についている処世術なんだと思います。

それが、ともだちや仲間を大事にすることにつながっているのだと思います。

ぼくは、これは彼にとって将来につながる力として大事なことだと思います。

他人を通じて世界を理解し広げていくことは、彼のようなハンデを背負っている人間にとってとても有効な手で、それを身に着けているむすこを褒めてあげたいと思います。

父ができることはそんなことぐらいです

今、夏休みの旅行に行ったら、どんなお土産にしようか考えています。
「あいつと・・・あいつと・・・」
結構な数になりそうだね。
いいよ、お世話になってる人たちだからお土産買っていこうね。
買ってあげるから。
ぼくに出来ることはそんなことぐらいしかありません。


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