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「自己覚知」と「コミュニケーション」

 2023年4月から武蔵野大学通信教育部社会福祉課程に編入学して、社会福祉とソーシャルワークの知識・技術・マインドを学んでいます。
 ソーシャルワーカーに求められる自己覚知と基本的なコミュニケーションについて紹介します。

☆彡「自己覚知」とは ☆彡

 自己覚知とは、自分自身を知ること(理解する)ことです。具体的には自分の性格、価値観や感情について理解することです。
 なぜ、ソーシャルワーカーやカウンセラーには、「自己覚知」が必要とされるのでしょうか?

ソーシャルワーカーにとっての自己覚知

☆中立な立ち位置と感情を制御するために
 ソーシャルワーカーがクライエントと接する際には、中立性が求められます。自分の価値観や感情を理解して、意識することで、クライエントを正しく理解でき、信頼関係を築くことができます。人は自分自身の価値観や感情を通して他者の価値観や感情を理解します。また、他者の気持ちを素直に受け止めるためには、自己肯定と自己否定、他者肯定と他者否定、いずれにも偏ることなくニュートラルな心の状態でいることが必要とされます。そのためには自分を知ることが大切になります。
☆自己肯定感と自己評価のために
 自分を知ることで自己肯定感を高く保つことができます。ありのままの自分を信じることは、クライエントを信じて尊重することに繋がります。自分自身を客観的にとらえること(自己一致とも言える)は、クライエントとの関係向上、そして、より良いソーシャルワークに繋がります。
☆自分らしく生き働くために(ストレス対処のために)
 ソーシャルワーカーは対人援助職のひとつと言われています。対人援助職は心理的な問題、人や社会の問題に接する機会が多く、誠実に向き合うほど疲労やストレスを感じる職業です(感情労働)。まずは、自分自身が健康でなければ、良い支援(クライエントと一緒に問題を解決すること)もできません。自分自身を知ることは、ストレスとうまく付き合い、自分らしく生き、やりがいを持って働くことに繋がります。

自分を理解する方法

  • 生育歴、経験を整理する(家族や影響を受けた人物なども)

  • 好きなもの嫌いなもの、性格傾向や価値観を知る(グループワークやチェックツールなどで)

  • 他者から見た自分を知る(グループワークなどで)

  • 各種チェックツールを使ってみる(エゴグラム、ドライバーチェック、価値観チェック、コミュニケーションチェック)

  • 事例に対する自分の価値観の確認する(テキスト、グループワークなどで)

  • グループワークでの自己理解(他者理解、自他の違い)

カウンセラーにとっても、自己理解能力は重要な要件とされています。
自分を理解する方法については、また別の機会に具体的に紹介したいと思います。

☆彡「コミュニケーション」の方法☆彡」

 人は関係の中で生きています。
 特に対人援助職と呼ばれるソーシャルワーカーにはコミュニケーション能力が必要とされています。

コミュニケーションは双方向が原則です

 見る、聞く、書く、読む、話すといったコミュニケーション。コミュニケーションは意識しないと、伝わらない、誤解されてしまう運命にあります。自分から意識して良いコミュニケーションを取ることで、相手とのより良い関係が生まれます。

言語、非言語コミュニケーション

☆言語的コミュニケーション
・言葉遣い、発話のトーン
・I(アイ)メッセージとYou(ユー)メッセージ
・オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン
☆非言語コミュニケーション
・態度、表情
・場所、空間、時間(間)
・相手との関係性、気持ち
☆メラビアンの法則
 心理学者のアルバート・メラビアンが提唱した法則で、矛盾した情報があった場合に、視覚情報が55%聴覚情報が38%、言語情報が7%の割合で影響を与えると言われています。

アサーティブネスなコミュニケーション

 コミュニケーションスキルのひとつで、相手を尊重した上で、誠実に、対等に、自分の意見や気持ちを相手にしっかりと伝えるコミュニケーションの方法です。私自身もアサーティブネスなコミュニケーションを心掛けていますが、自分の意見をしっかり伝えるのは苦手にしています。

 コミュニケーションは学ぶこと、実践することで向上すると言われています。コミュニケーションスキルについても、今後、私のnoteで紹介したいと思っています。


新型コロナの行動制限も緩和されて、少しずつ生活がコロナ前に戻ってきているのを感じます。6月下旬に尾瀬にハイキングに行ってきました。山の挨拶”こんにちは”もすっかり復活し、旅の出会いとコミュニケーションも楽しめました。非日常のコミュニケーションは人を笑顔( ^)o(^ )にしますね。

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