過去生ものがたり(1)
垂仁天皇の御代、大和政権の勢力拡大の最中、天照大神を五十鈴川の川上へ御遷幸されました。
と共に、その第四子である次女の倭姫命が伊勢でお祀りすることになりました。
倭姫命(やまとひめのみこと)の許婚(いいなずけ)であった「生国命(現愛称いくちゃん)」は、国家安寧のため引き離されることになりました。
許婚ではあったものの、倭姫命にたいそう惚れ込んでいた生国命は、伊勢まで追いかけたものの、一生姿を見かけることさえ叶いませんでした。
国家安寧のためやむをえないことだと納得させようとするが、切ない思いは消えることはありませんでした。
最初繋がった時にいくちゃんは、とても恥ずかしくて拒否していました。自分のことを女の子だと偽ってもいました。
(男であると同情してもらえないと思っていたようだ)
いくちゃんとの関係が続き始め、現実世界で縁の近い人が同じように切ない状況にあって、でも諦めずにいたところ、
良い知らせが届きました。
数分怯んだもののすぐに氣がしゃんとして(以前なら嫉妬でネガティブに落ちていたはず)、喜びと幸せを共有することが出来ました。
その夜、いくちゃんから詳しく話を聞いてみたくなり、冒頭の倭姫命の許婚だったことが分かったのです。
一緒に涙、涙して癒しました。
もう、いくちゃんは元氣です。
倭姫命とも繋がるようになっていますので、いくちゃんと仲良くしているようです。
(お互いに肉体を持って今度こそ添い遂げたいという意思はなさそうです)
日本史で知り得る一番古い過去生は、これで癒されました。
未練が解消されたいくちゃんと共に、さらに遡上ってゆきます。(つづく)
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