人徳の成せる技 〜引越し雑感〜
先週ようやく引越しを終えて、まだ段ボールは残っているものの
少し落ち着いてきた。
今回の引越しは業者に頼まずに自力で行った。
引越し先が歩いて10分ほどの場所だったということ、
夫の勤める会社の親会社が法人向けの引越しをやっているので
そこの人が手伝ってくれるとのことからだった。
今まで何度か引越し業者に頼んで、後から家具の破損が見つかったりしたので
何となく業者は避けたかったのもある。
そんなわけで当日は夫の仕事仲間が4人来てくれて、
どんどん荷物を運んでくれた。
キッチンが2階にあり、冷蔵庫がギリギリ階段を上げられるはずだったが
残念ながら上がらずに窓からの搬入も男性5人で頑張ったものの断念。
翌日に重機を入れて、そして今度はまた3人の仕事仲間が来てくれて
やっとの思いで冷蔵庫もお引っ越しできた。
2日目の作業中、息子がワクワクしながら重機を見ていると
作業をしていた男性が
「よかったね、お父さんがみんなに好かれてて」
と言った。
夫は口数が少なく、おおらかで思いやりがあり穏やかだ。
幼い頃から苦労の多い人で、それに負けない「生きる力」のある人だ。
そして社内一の働き者である。
「俺には友達がいない」と以前言っていたが
こんなに素敵な仲間がたくさんいるじゃない!と私は思う。
引越し作業もそうだが、
この家に巡り合うのにたくさんの優しい方々とのご縁があった。
そして「あなただからやってあげたい」と言われることも多々あった。
(リップサービスかもしれないが、私はそうとは感じなかった)
まわりの方々が素晴らしいのはもちろんのこと、
夫の人徳のおかげだとつくづく実感した。
もし私が同じように何かで人を集めようとしてもきっと無理だったと思う。
自分を情けなく省みるとともに、
夫とその仲間たちに感謝の気持ちでいっぱいである。