見出し画像

二度見知り

私は人見知りというか「二度見知り」をする。

初対面の人だと話せるけど、その人とまた会って話すとなると
緊張してしまう。
高校時代からの親友と話す時でさえ、最初の30分ぐらいは
照れてしまい、あわわ…となってしまう。

でも、掃除のおばちゃんとのちょっとした立ち話は好きだ。
スーパーで知らないおばあちゃまに
「最近は野菜が高いねぇ」なんて言われたら
ノリノリで話し込んでしまう。
息子の歴代の先生たちともハグするほど仲良くたくさん話せる。

友達と話すのと何が違うのか。

それは「見通しがたつ関係か否か」だと思う。

掃除のおばちゃんも、スーパーのおばあちゃんも
その場で当たり障りのない会話を楽しむ。
先生とは学校のこと、勉強や友達関係のこと。
たいていどんな会話になるか予想がつく。

でも、友達はどうだろう。

話がどこに転ぶかわからない。
会話の内容によっては相手を憤慨させてしまうかもしれない。

私は自分がいつでも「浮いた存在」になりやすいので
とても、とても会話に気を遣う。
でもその気遣いが重たいと思われることもある。
私の一言がうまく伝わらず人が去ったこともある。
そんなつもりなかったのに。
急に相手に距離をおかれても、
何がいけなかったのか知る術はない。
見通しが立てられない。
もうどうすればいいのかわからないのだ。

だから、「人が怖い」となって
「二度見知り」街道まっしぐらとなる。

怖いものは仕方がない。
何度も二度見知りを直そうとしてきたが無駄だった。

でも本当に直す必要があるのか。
年を重ねて、無理をして自分を隠すのはやめようと思った。
怖いまんまでもいい。

「また照れてるの?」とにこにこしながら
待ち合わせにやってきてくれた親友を
大切にしようと思う。

そして、これまでとこれから出会う人たちも。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?