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割烹着パワー

朝起きたらすぐに割烹着を着る。
そうしてようやく動けるようになる。

私は冬の間だけ割烹着を着ている。
ユニクロのフリースを着てみたりもしたけど
どうにものんべんだらりとしてしまう。
リラックスしすぎてしまうのだ。

割烹着はいわば私にとって「作業着」の様なものだ。
着ると家事のスイッチが入る。
脱げばオフになる。
主婦の私の閉店ということだ。

そもそもの始まりは出産後の冬に
腰まで覆ってかつ動きやすそうな
エプロンを探していたことからだった。

私の割烹着デビューに採用されたのは
ちょっと年配向けのデザインだったけど
ポケットもたくさん付いていて、
携帯もすぐに取り出せるし
ボールペンもハンコも体温計も子供の鼻をかんだティッシュまで
何でもかんでも突っ込んでおけた。
料理中に服が汚れる心配もいらないし、
宅急便が来てもすぐに出られる。
何より、動きやすい。
さんざん着倒して袖口が擦り切れたので惜しみつつお別れした。

私の現在のお気に入りは
黒で表地がポリエステル、全面の裏地に
フリースが使われているものだ。
袖もとと襟に少し着物風の絵柄が入ってポイントになっている。
なんと近所の雑貨店で990円だった掘り出し物だ。
プロ主婦の先輩方に混じって探した甲斐があった。
袖の裏地までフリースが付いているのが決め手だった。
これがあるのとないのとでは暖かさが違う。
理想的な一枚に出会えて心も体もほくほくしている。

思えば私の母も時々、作務衣の上だけの様な「作業着」を着ている。
やっぱり親子は似るのだろうか。

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