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「あけぼの」のそらへ

noteで岡潔先生講義録からインスパイアされた記事を掲載しはじめて一年が過ぎた。担当する番組でも度々とりあげているので、また、しゃべってるよ!と思われるのかも知れないが、いい続ける。何故か? このままいくとマズ過ぎると思うから。世の中が余りにも末法末世化していて、ついつい文句をいいがちだが、かといって自分ひとりが何かしても無駄だ、ラチがあかないとも思っていて善や光はいっこうに形にならない。
世界を変えるのは日本人といわれたりもするが、その日本人のオリジナルの精神性を本人たちが知らない。それを100年以上かけて捨て去ってきたのは、ほかならないわたしたち自身なのだから。覇者につくられ歪曲された歴史にまんまと乗せられて、歪な偽の資本主義(唯物主義)に踊らされてきた。岡潔先生が、50年前に危惧なさった通りの荒廃しつくされた世の中になった。
しかし、人生、ドン底を極めたところからV字回復する奇跡もある。わたしたちは、自我(記憶の自動反復装置)ではお手上げ!となった時、天を仰ぎ、見えない本質と対峙することになる。

顕在意識よりも大きなパワーをもつ潜在意識が大切だというが、西洋人のほとんど+東洋人の大多数は、こころにはこの2つしかないと思っている。その背景に潜む第3のこころの広がりを世界でたった1人、解き明かして残してくださったのが岡潔先生だ。もっとも、薄々気づいた聖人はたくさんいてもしゃべらない、書きものに残さないでは伝わらない。わたしたちが、わざわざ、からだを伴って3次元に生まれてくるのは、この視座で認識するためとも教えてくださっている。世界的な数学の天才の徹底的な考察から導き出されたこころの真相、ふわふわしたスピたちが、中途半端な意識の階層で夢見て彷徨っているのとは訳がちがう。

写真は、夕暮れにも明け方にでも見える、そのひとのこころのまにまに…同じものを見ても聞いても百人百様なのは、みなそれぞれ別々のひとりに1つの宇宙に生きているから。どっちととらえても自由だし、逆境の中から蘇るヒントも機会もいくらでも星の数ほどある。ひとさまのことはそっとしておいて、まずは、自分のこころを反転すればいい。細胞だって、1%が良い方に変われば一気呵成に回復するのだから、理屈は同じこと。
宇宙に存在するすべてのものは、この世のものもあの世のものも同じ元素とエネルギーでできている。素粒子はつながり、空間や時間の制限は受けない。そう、たったひとり自分が変われば良いだけ。

岡潔先生の1970年以降、晩年の論説は難解といわれる。特に頭の良いひとには受け入れられない傾向が強いらしい。何故か? 100年かけて、みごとにそういう日本人になってしまったから…しかし、大丈夫、曇りガラスは磨けばまた光る。第3のこころのはたらきはなくなってしまったわけではないのだから。浅学非才を反省している凡人の方が、かえって理解しやすいとは、何たるパラドックスか( ̄ー ̄)ニヤリ…さぁ、あなたも、いざ、岡潔Worldへ!

まずは、無料の過去記事をご参考に、気が向いたら、下記をどうぞ。

『50年後の講義、岡潔先生講義録から』
ある日の講義をテキスト化、解説をつけました。
巻末に書き下ろし「内在する秩序、シンクロニシティを超えてゆけ」掲載。


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