私の子育て　二男編②(専門学校中退)

前回の続きです。

専門学校へ進学し、一人暮しを始めた二男ですが、元々、新しい環境に物怖じせずスッと馴染めるタイプでしたので、特に不安もなく過ごせているようでした。

以前から、親の私から見ても、度胸があるなあと思う事が度々で、一度、
「緊張するってことないの？」
と聞いてみた事があるのですが、
「緊張するって、どういう事をいうのかよくわからない」
と言っていて、流石二男だなあと思いました。

友達もすぐにできて、仲良くなった数人が、よくマンションに遊びに来ていて、学校へも楽しんで通えているようだったので、安心していました。

そんな二男に異変が起きたのは、夏休みに帰省した頃です。

急に、
「何の為に生きているのかわからない」
とか、
「生きるってしんどい」
等と繰り返し言うようになったのです。

二男がそんな事を言うなんて、夢にも思っていなかったので、とても驚きました。
学校で何かあったのかと思い聞くと、学校の授業内容や先生に不満があるとの事でしたが、それが直接の原因とも思えませんでした。

もしかしたら、二男も鬱状態になってるのか？と思い、とても心配になりましたが、一時的なもので、時間が経てば大丈夫だろうとその時は思っていました。

夏休みが終わり、なんとか一人暮らしをしているマンションに戻ったものの、学校を休みがちになり、「ご飯が食べられない」とか「眠れない」と言って泣きそうな感じで電話をかけてくるようになり、もう学校へは行けないと言い出しました。

これはもう放っておいていいレベルではないと感じた私は、急いで息子の元へ行きました。
なんとか学校続けられないかと、何度も息子と話し合いましたが、もうどうしても無理だと言うので、一緒に学校へ行き、退学する事となりました。

長男に続き、二男もかあ…(泣)と、ちょっと悲しい気持ちにもなりましたが、その時は、私から見てもこれ以上は無理だと感じました。

それから、マンションを引き払って家に戻ってきた時は、ちょっとほっとしているようにみえました。

そして、とりあえず自動車運転免許を取りに行き、その後、何か仕事を探してくれればと思ったのですが、地元では知り合いに会うから働けないと言って、なかなか仕事をすることができませんでした。

それだけでなく、友達とも一切会わなくなってしまったのです。
そして、いつもネガティブな事ばかり言うようになり、イライラする事も多くなりました。

どうしてこんな事になってしまったのか？
その時は、全くわかりませんでした。
　　　　　　　　　　　　　　続く