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文字だけの、見えない君を探してる。

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2021.5/11スタート。『文字だけの君』の、その後のストーリー。 “鋤柄直樹(仮)“にいつか逢えると信じ、探し続ける中条かなえ。かなえは、寿司屋『おあいそ』に通い詰めていた。…
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2021年5月の記事一覧

文字だけの、見えない君を探してる。 第十一夜 再会

火曜日がやって来た。 今日は、“文字だけの君”が来ると言った日だ。 わたしは会う気はない。…

佐藤そら
3年前
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文字だけの、見えない君を探してる。 第十夜 約束の場所

金曜日、かなえは、気になり過ぎてあの店へと向かっていた。 しばらく歩いていると、一軒の店…

佐藤そら
3年前
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文字だけの、見えない君を探してる。 第九夜 鋤柄手法

火曜日がやって来た。 かなえの足は、あの店に向いていた。 鋤柄さんの件で舞い上がっていたが…

佐藤そら
3年前
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文字だけの、見えない君を探してる。 第八夜 悶絶案件

金曜日、かなえは、それでもあの店へと向かっていた。 しばらく歩いていると、一軒の店が見え…

佐藤そら
3年前
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文字だけの、見えない君を探してる。 第七夜 鋤園直子(仮)

火曜日がやって来た。 心の傷はまだ癒えていない。 かなえの足は、考えることもなくあの店に向…

佐藤そら
3年前
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文字だけの、見えない君を探してる。 第六夜 白紙

金曜日、かなえは、やはりあの店へと向かっていた。 しばらく歩いていると、一軒の店が見えて…

佐藤そら
3年前
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文字だけの、見えない君を探してる。 第五夜 透明を探す茶色なわたし

火曜日がやって来た。 怪人の討論番組も気になる。かなえの足はあの店に向いていた。 暗闇の中に、明かりがついた一軒の店が見えてくる。 店の戸には、のれんがかけられており、そこには『ことだま』とある。 奇妙なラーメン屋は、今日も同じ場所に存在していた。 かなえは、店の戸を開けた。 数人の男性客が黙々とラーメンを食べている。かなえに目を向ける者はおらず、店内は異様な空気が漂い静まり返っていた。 店内には一台のテレビがあり、テレビの横には一冊のノートとボールペンが置かれていた。

文字だけの、見えない君を探してる。 第四夜 筆跡鑑定

金曜日、かなえは、やはりあの店へと向かっていた。 しばらく歩いていると、一軒の店が見えて…

佐藤そら
3年前
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文字だけの、見えない君を探してる。 第三夜 あの日と同じ文字!?

かなえはその日の夜、久々に『ことだま』へ足を運んでいた。今日は火曜日だ。 暗闇の中に、明…

佐藤そら
3年前
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文字だけの、見えない君を探してる。 第二夜 金曜日の鯖男

金曜日、仕事を終えたかなえは、今日もあの店へと向かっていた。 しばらく歩いていると、一軒…

佐藤そら
3年前
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文字だけの、見えない君を探してる。 第一夜 甘エビ

季節は冬を越え、春を迎えていた。 お見合いをしたのは、もう一年以上も前のことだ。 わたしは…

佐藤そら
3年前
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