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WOOD RISE 2021 KYOTOに参加して

「木」のことを知っていると勘違い

私は建築を専攻している大学4年生です。
来年からは某HMの技術職として勤務するのですが、住宅設計に携わる身として木造住宅のことを知ろうと思い、参加に至りました。
大学の授業である程度、材料学という分野で「木」の性質だったり、特徴だったりを勉強していたのですが、振り返ってみると「んー、知っていそうで実はよく分からない」という結論に至ったのです。


どのようなイベントだったのか?

主にメインとなるイベントは10月16日と17日の二日間で行われ、「木」におけるさまざまな観点のプロフェッショナルが講演をするというものでした。私は現地ではなくオンラインからの参加だったので1日中パソコンにへばり付いてました笑 腰がめちゃくちゃ疲れました笑


自分が気になったのははどんな分野?

「ビル」「高層建築」と聞いてそれらを成すための材料は主に何が使われていると思いますか?

「鉄」や「コンクリート」だと思います。しかし、近年では「木」による高層建築のプロジェクトが考えられています。「鉄」や「コンクリート」ではなく「木」を構造部材として建てるいわゆる「木造」の高層建築です。

「えー?木って鉄やコンクリートと比べると弱そうwww」

って思う人がほとんどだと思いますが、実は木って強いんです(比強度)。
気になる方は調べてみてください。

また、菅総理が仰っていたように

「2050年までにカーボンニュートラルを実現し、脱炭素社会を目指します。」

と、この文章の内容と「木造」が大きく関わっているのだと知りました。カーボンニュートラルとは直訳して分かるように「炭素の中立化」です。つまりは、炭素の排出量と炭素の吸収量を同じ量にして、差し引いた分の「0」を目指すというものです。日本のビル建築における「木造」の割合はほぼ0だと思います。ですから、「木造高層建築」を建てることによって、地球環境への配慮に大きく貢献できるということです。

私はこの内容を知ったときものすごく感動しました。
実は日本以外にも北欧やフランス北米などでもこのような動きが見られ、世界が今、まさに注目し、目指している最中の業界なのです。私はこの分野に興味を持ちました。もっと、調べて知識を増やしたいと感じました。


有名建築家の講演

最近で言うと、新国立競技場の設計を手掛けた「隈研吾」氏の講演も聴講しました。彼は自分が手掛けた木の建築を写真を見せながら「こんな背景でつくったんです」「こんな経緯があって設計に至りました」など、学生の私からしたらとっても興味深い話をしてくれました。隈さんが何度も仰っていたのは

「地方の材料を使う。これがその地の活性化に繋がる」

まさに、目から鱗でした。隈さんの建築に惚れて、隈さんの建築を見た場所の印象や思い出が忘れない理由が分かった気がします。

そして、やはり「木」はあたたかい。癒されますし、温もりを感じます。
自分も将来「木」の魅力を存分に活かした建築に携わりたいと強く思うことができた講演会でした。参加して本当に良かったと思いました。

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